ウコン新品種「琉大ゴールド」国が登録

「琉大ゴールド」(右)は在来種と比べ、大きく色鮮やか

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2012年3月13日 09時29分
(46分前に更新)

 琉球大学は12日、県内に在来するウコンの約7~20倍のクルクミン含有量を持つ「琉大ゴールド」を開発、農林水産省が新品種登録したと発表した。

 同大農学部付属亜熱帯フィールド科学教育研究センターのムハメド・アムザド・ホサイン准教授ら研究グループによるもの。昨年11月から琉球バイオリソース開発と連携し、同ウコンを原料としたドリンク「翌ケロGOLD」も販売している。同大の品種登録は初。

 ホサイン准教授は1999年からウコン研究をスタート。インドやバングラデシュ、タイなどアジア地域を中心に68系統の秋ウコンを集め、味やにおい、成分量などさまざまな観点から比較研究を続けた。約5年間の栽培試験を通し、集団選抜で「琉大ゴールド」を開発。2006年に農水省へ新品種申請し、ことし2月29日付で登録された。

 在来種に比べクルクミン含有量が多いほか(1)根茎が太く収量が高い(2)土落としなど収穫作業が省力化可能(3)草丈が低く台風時の倒伏被害が少ない―などが特徴。収量は1ヘクタール当たり40~45トンで、現在は琉大構内のみで栽培している。

 ウコンは抗炎症、抗酸化、抗菌作用などとして沖縄で古くから使われている。ホサイン准教授は「在来種より味や香りも良く、安定して育てやすい品種。県や熱帯・亜熱帯地域の農産業や、人々の健康に大きく寄与する」とアピールした。

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