低価格・高効率の除染技術 産総研などが開発 ツイート
2012/03/13
産業技術総合研究所 (産総研) などの研究開発チームは、低コストで量産可能な高効率セシウム吸着剤 「プルシアンブルー (紺青) 」 を用いた除染技術の開発を進めている。 土壌中のセシウムを低濃度の酸水溶液中に抽出し、紺青で回収することで放射性廃棄物の総量を大幅に抑制する技術を開発。 紺青ナノ粒子の量産体制も整えた。 汚染土壌の除染のほか、福島県内外の自治体が抱える下水汚泥焼却灰などの処理・除染への活用が期待されている。
紺青は1704年に人工的に合成されて以降、顔料などとして広く用いられてきた。 物質の内部は 「ジャングルジム」 のように多くの穴が開いており、セシウムを選択的に吸着する性質を持つ。 国内メーカーの大日精化により市販されており、1キログラムあたり千円で調達できる。
研究開発チームは2月、セシウムの吸着性能をさらに高めた 「プルシアンブルーナノ粒子 (ナノ粒子吸着剤) 」 の量産化にも成功。
同技術は汚染土壌の除染のほか、都市ごみ・植物・下水汚泥焼却灰の除染に活用できるという。 (本紙5面より抜粋)
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