やや寂しい人数で行われたグランパスの主力組練習=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスが“野戦病院”と化した。開幕戦から一夜明けた11日、主力組の練習参加者はたった8人。清水戦で途中交代したFW玉田、MF藤本、中村に加え、DF田中隼が右太ももを痛めていたことが判明。4人は別メニューでグラウンドを後にした。次節FC東京戦(17日・味の素)まで中6日。主力が大量離脱となれば、厳しい戦いを強いられるのは必至だ。控え組はJFL・FC刈谷と練習試合を行い、1−0で勝った。
白星発進の代償は大きかった。11日、トヨタスポーツセンター(愛知県豊田市)で行われた主力組の練習は心なしかひっそりとしていた。清水戦で故障した玉田ら4人はクラブハウス内でリハビリに専念。ほとんど体を動かさなかった。
試合後に病院へ直行するような重症ではないのが救いだが、4人の表情は曇りがち。右足首痛の藤本は「次の13日の練習はまだ無理。FC東京戦は何とか間に合うと思いますが」と説明。田中隼も「きょうは大事を取りました。FC東京戦? 治ると信じて治療するしかない」と語った。
玉田は痛めた左足を引きずるようにしていた。右ふくらはぎを痛めた中村を含め、4人ともFC東京戦の出場は不透明な状況だ。右すねの強度の打撲で開幕戦を欠場したMF小川も別メニュー調整で、「復帰? 様子を見て」と慎重な姿勢。主力を多数欠いた状態で次節を迎える可能性が出てきた。
よみがえるのは1年前の“悪夢”だ。リーグ序盤で故障者が続出し、スタートダッシュに失敗。結果的に勝ち点1差で優勝を逃す要因となった。
久米GMは「たいした故障じゃない。みんなすぐに戻ってくる」と楽観視している。言葉通り、早期にベストメンバーがそろえば何の問題もないが、逆にそれぞれの故障が尾を引くようだと、Vロードの大きな障害となることは間違いない。
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