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人気アイドルグループ・AKB48と、姉妹グループのSKE48、NMB48、HKT48が11日、それぞれの本拠劇場で東日本大震災復興支援特別公演を行った。都内で握手会を行っていたお姉さんグループのSDN48を含め、震災発生の午後2時46分に、5グループ計282人が黙とうをささげた。被災地支援を続けてきたAKBグループだが、今後も時間をかけて全メンバーが被災地を訪れ、“永久支援”していくことを誓った。
震災発生の午後2時46分、キャプテン・高橋みなみ(20)の合図とともに1分間の黙とうをささげた。そこには犠牲者を悼み、復興を祈り、いつまでも支援を続けていく決意が込められていた。
この1年、被災者を励まし続けてきたAKBだけに、被災地への強い思いが表れたステージとなった。黙とうの直後には、その思いを募らせた前田敦子(20)が突然、号泣し、スタッフに支えられステージを後にするひと幕も。震災復興支援チャリティーソングの「誰かのために」を全会場で同時に熱唱した際には、大島優子(23)、板野友美(20)も渡辺麻友(17)らも目を潤ませた。
AKBグループは義援金だけでなく、月に1度のペースで被災地を訪問してきた。2月には、初めてHKTのメンバーも参加した。被災地を訪れたのは延べ61人。今後、時間をかけて、全メンバーを被災地に連れていく計画で、プロデューサーの秋元康氏(55)も「ずっと(支援活動を)やらなきゃいけないだろう」と“永久支援”を口にしているという。
“永久支援”にメンバーも呼応した。大島は「私たちが『忘れないでください』と言うことで、震災を思い出してもらうのが役割だと思う」と自らの使命を熱弁。メンバー最多の4度、被災地を訪れた指原莉乃(19)は「『私たちを、この光景を忘れないでください』という声が多くて…。忘れないで覚えていかないといけないと思います」と言葉に力を込めた。
劇場と国内外のオフィシャルショップ計9カ所には、公演終了後から募金箱が置かれ、この日200万円余りが集まった。高橋は「私たちだけではできないこともあると思います。だから、これからも皆さんで復興支援をお願いします」と頭を下げた。復興を果たすその日まで、AKBグループはずっと被災地に寄り添い続ける。
(デイリースポーツ提供)
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