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【ゴルフ】

石川遼が3打差5位に

2012年3月12日 紙面から

◇プエルトリコオープン<第3日>

 ▽10日、プエルトリコ・リオグランデ、トランプ国際GC(7508ヤード、パー72)▽晴れ、気温27度、弱風▽賞金350万ドル、優勝63万ドル▽73選手

 【リオグランデ(プエルトリコ)テッド・ムース】石川遼(20)が米ツアー初Vを視界にとらえた。6バーディー、3ボギーの69で回り、通算10アンダー。首位と4打差の3位から順位は5位に後退したが、3打差に詰め寄って念願の優勝に前進した。1年前に大震災が発生した3月11日に迎える最終日は、喪章を着けてプレー。日本への思いを胸に、最後の18ホールを回る。

 順位は2つ落とした。でも、首位に1つ詰め寄った。地元ギャラリーの歓声を受けた遼が、6バーディーを奪って首位と3打差に接近。「(応援には)ビックリしました。こんなに人に囲まれるとは。世界ランクが一番高いからかな。ここへ来て大正解でした」。子どもたちからの「ヒーロー」の声に、日本の20歳は笑みを浮かべた。

 序盤から飛ばした。序盤の2、3番で連続バーディー。3番では7メートルを沈めてガッツポーズも繰り出した。7、8番と落としたが、後半は15番でチップインを奪うなど粘りを発揮。計3ボギーには「追う立場には痛い。まだまだだなと思った」と悔やむが「ドライバーは3日間で一番良かった」と手応えをつかむ。

 優勝争いの真っただ中で迎える最終日は、ちょうど3月11日。「喪章を着け、ティーオフの前に1分間の黙とうをささげます」。復興への強い思い。だが、簡単に「勇気づけたい」とは口にしない。「自分のプレーに集中すること。その結果、一人でも元気になってくれれば選手として幸せ」。できることはベストを尽くすこと。結果を残し、カリブ海からメッセージを届ける。

 

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