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埼玉県 岩手県のがれきを調査

3月12日 22時3分

東日本大震災で発生したがれきの受け入れを検討している埼玉県の担当者が、12日、岩手県野田村を訪れ、がれき周辺の放射線量の調査を行いました。

埼玉県は、久慈市などのがれきを受け入れ、県内3か所でセメントの原料などにすることを検討しています。
12日は、埼玉県や、受け入れるセメント工場のある市や町の担当者など合わせて8人が、野田村のがれきの仮置き場を訪れました。
まず、県の担当者ががれきの周辺の放射線量を測ったところ、1時間当たり0.04マイクロシーベルトと、国の基準の0.23マイクロシーベルトを大きく下回っていました。
埼玉県によりますと、この値は埼玉県内の放射線量の平均値に比べ半分以下だということで、測定が終わったおよそ4トンのがれきはトラックの荷台に積み込まれました。
このがれきは、13日以降、山田町で細かく砕いたうえで、さらに詳しく測定することになっています。
埼玉県は、測定結果をホームページに公開したり、説明会を開いたりして住民の理解を得たうえで、ことし5月ごろからがれきの受け入れを始め、来年度と再来年度の2年間で、合わせて5万トンのがれきを受け入れることを検討しています。
埼玉県産業廃棄物指導課の半田順春課長は「安全だということを実感していただくことで、住民の理解を得たい」と話していました。