「日米の懸け橋になりたい」と日本に渡り、東日本大震災で犠牲となったアメリカ人の英語指導助手、テイラー・アンダーソンさんを追悼する会が11日、アメリカ・バージニア州の大学で開かれました。
この会は、去年、宮城県石巻市で津波に巻き込まれて死亡したのアメリカ人女性、テイラー・アンダーソンさん(当時24)をしのび、テイラーさんの母校、バージニア州のランドルフ・メーコン大学で開かれました。
会には、テイラーさんの両親や大学関係者、それに藤崎一郎日本大使を含むおよそ500人が参加し、まず、震災で犠牲となった人々のために、黙とうがささげられました。
そしてテイラーさんの父親、アンディー・アンダーソンさんが「日米の懸け橋になりたいという夢を持っていた娘の遺志を将来にわたって受け継いでいきたい」とあいさつし、会場から拍手が沸き起こりました。
会場では、被災地の人々が、アメリカをはじめ世界各国からの支援に感謝の気持ちを表したビデオも上映され、テイラーさんの両親は涙を流しながら見入っていました。
2人はこれまで、テイラーさんが教えていた石巻市内の小学校などに本を寄贈したり、震災で親を失った子どもたちを励ましたりする活動を行い、去年9月、被災地も訪れています。
母親のジーンさんは、こうした活動を通じて「日本の人々がどれほど温かいかを知り、今では日本が世界で最も特別な国となりました」と話していました。
|
[関連リンク] |
|