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印刷する[2012.03.12]

千葉港にパチンコ店計画 イメージ悪化に懸念 規制できず千葉市苦慮/千葉(読売新聞)

 県や千葉市が旅客船桟橋などを整備して「港町」としての売り込みを目指す千葉港地区に、大型パチンコ店の出店計画が浮上している。海沿いの立地で、4年後にできる桟橋とは目と鼻の先。地元関係者は「イメージダウンにつながりかねない」と懸念するが、規制をかける手だてもなく、市も頭を悩ませている。

 計画地はJR千葉みなと駅に近い千葉中央港の約1万平方メートルの敷地。北関東を中心にパチンコ店を展開する企業が出店を予定している。土地登記簿によると、敷地は地元不動産会社が所有。一部は駐車場として使われていたが、すでに重機でアスファルトをはがすなどの作業が始まっている。

 この一帯では、これまで工業港のイメージが強かった千葉港をウオーターフロントとして再生させようと、土地区画整理事業が進められてきた。並行して県は2015年度末の一部供用開始を目指し、桟橋2基や緑地を整備。市は隣接地に旅客船ターミナルなどの整備を進め、にぎわいを呼び込みたい考えだ。

 そうした中、最も海側に近い「好立地」に今回の出店計画が浮上。「せっかく遠くから船で観光客が訪れても、目の前がパチンコ屋ではがっかりだろう」(地元関係者)と懸念の声が上がっている。

 ただ、一帯は商業地で、地区計画上も風俗店などを除き規制の対象外。市によると、区画整理の以前から別のパチンコ店が2軒あったといい、今回の計画地の向かいにも既存店舗がある。建てること自体は可能という。

 市は「意図するところではないが、何とも致し方がない。つらいところだ」(幹部)とこぼす。業者側には景観に配慮し、派手な色やデザインにならないよう指導していくという。

 千葉港の旅客船桟橋を巡っては、2月に熊谷俊人市長が早期完成を求めたのに対し、森田知事が当初より2年遅れとなる見通しを示したばかり。毎年夏にポートタワー周辺で行われてきた花火大会も今年から幕張へ会場が移る見通しで、複雑な思いを抱える地元住民も少なくない。

[3月9日・読売新聞]

search千葉中央港地区のまちづくり(千葉市ホームページ)





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