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とある青二才の斜方前進 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2012-03-10

なぜ、ルパンは盗まなくなったのか?〜ルパン三世から見える「日本病」の正体〜

…開いた口がふさがらないニュースを見た。

<ルパン三世>27年ぶりにテレビシリーズ復活! 4月から日テレで | ニコニコニュース <ルパン三世>27年ぶりにテレビシリーズ復活! 4月から日テレで | ニコニコニュース

多くの人が知ってるとおり、ルパン三世のテレビスペシャルは年々評判が落ちています。散々です。でも、これってアニメに限ったことじゃないんです。「食」をつかさどる企業は次々と「復刻版・復活」商品をだし、車の会社は一度受けたブランドを何度もリメイク

すごく細かい論争になるので前書きします。メインは「違和感の指摘」です。私は20代のひよっこでその時代について何も知らんが、それなりに作品の数を見ることで「あれ、ルパンの雰囲気が何度かリニューアルしててるみたい。とりわけここの5年が酷いぞ。どうしてこうなったんだろう」という話がメイン。
精密かつ、卓越したルパン論を期待する方はお帰りください。私はそんな器じゃありません。

お品書き

  1. 公式から出すのに「二次創作
  2. ソフト更新できてもハードは…
  3. 誰も語らない高齢化経済の恐怖
  • 本物のルパンを作れる若いアニメ関係者はほとんどいないのでは?

(私なんかとは比べ物にならないぐらいの)アニメオタクアニメ作るのだから…すごいルパンが好きなアニメーターもきっといる。他方、その逆の人がルパンを手がけることが多過ぎる。
あの作品は「元をたどれば」こうだったというルールが全然守られないで作られることが多過ぎる。

テレビスペシャルのルパンにありがちなこと(筆者の「独断と偏見」)
・泥棒という設定なのに、盗みをしてない。(盗みの設定すら生かされていない)
・不二子や銭形というノイズをうまく活用できてない。(ひどい場合、一貫して銭形が出てこない)
・お寒い現代アニメパロディーが入りすぎて何が何やら。(…主に「血の刻印」)
・敵キャラがしょぼすぎて、何もワクワクしない。(またつまらぬものを切らない。)
ルパンが主人公ですらない。(「血の刻印」や「GreenVSRed」なんかが顕著かな?)
・ごえもんのキャラがブレブレ。(燃え盛る恋をしてるときと、クールな侍の時の差が大きすぎ)
・根本的に何をやってたかがわかんない。(エンディングが「演出」ではなく、ぼやぼや。)


それで、昼間にこのことについてフォロワーアニオタと会議したところ…原因が「カリオストロの城」との事で収まった。

アニメファンの間では有名な話だが、著名なアニメ監督が作品を手がけると、どうしても「監督の作品」であって「原作」とは乖離しちゃう。(「作家性」が強くなりすぎてしまう)「カリオストロの城」の場合は「盗まないルパン」でかつ、マスコミが「宮崎だけはアニオタの作品じゃない。巨匠×ルパンなんて良いじゃないか」と言い、当時の評判を全く無視して名作とされた。だが、史実をいえば「ルパン」という大ブランドを背負い、あれだけの作画力を持った宮崎駿が「ガンダムに負けた」事実が当時の「ルパンを知る世代」の意見だ。今の人はルパンというと「カリオストロの城」なんだけど…生粋のルパンファンとしてはあれは「宮崎作品」であってルパンじゃない。(面白いのは否定しないけどね)

…もうちょっと、常識的に考えてみよう
ルパン三世の歴史だが…原作は1967年。テレビシリーズは71年なんだ。ええ。67年と言ったら佐藤栄作内閣ですぜ?吉田茂が亡くなった年。技術水準で言えば、やっと四日市ぜんそく訴訟が起こった年だ。
私からすれば「公害」も「佐藤栄作」も歴史なんだ。ざっと計算したけど、私のとーちゃんだってハナタレ小僧の時代ですぜ?かーちゃんなんか…やめとこ。年がバレちゃう(笑)

それで、脚本を務める予定の岡田麿里は76年生まれ。ルパン二期が始まった時には2歳。…多分、ルパンの「空気」を見たことないよ。この人。…ちゃんと指摘をするとルパンのブームが起こるは二期以降だそうだ。(原作や一期はあまりヒットしなかったらしい)その2期前後の作品を見てるかどうかが争点になる一つ。もう一つは僕みたいな記事にでも群がる「強烈な情熱をもったルパンファンに耐えられるだけの愛情や執着をルパンに対してみられるか」が二つ目。そうでもないとルパンなんぞ止めておいたほうがいい。脚本家が嫌いで言っているわけじゃなくて、「それだけルパンという企画が難しい」という話をしてる

戦中・戦後生まれが戦争語るようなもの。B29に追い回された経験がある評論家の日下公人さん(終戦時15歳)・市販の半子よりも薄い小学校の卒業証書を貰った祖母が語る戦争は、押井守(戦後生まれ)作品に出てくる戦争とは絶対に違う。
戦争を知らない世代の戦争は「原理」や「システム」だ。だが、戦争を知ってる人の戦争は「日常」。小難しい事無しで、シンプルに自己に現実が還元される(文句言われたから言うけど、ちゃんと取材しないと絶対わからないんだよ。戦争の喪失感と、平和の喪失感は根本的に異なる。)

ルパンも一緒。僕は「テレビスペシャル」と一部の映画版のルパン観だから偽物に近いけど、僕よりずっとルパンが好きな人…それもリアル世代であればあるほど彼らのルパン観は座ってる。テンプレート的に「ルパンがワザと不二子に裏切られて、次元とゴエモンが腐れ縁で助けて…」などという捉え方じゃなくて、「これがルパンなんだ」というものがより原作に近く説明できる。

だが、世代が違う人に分からせようとすると「カリオストロの城」的なルパン観を踏襲する結果になる。(ひどい場合は製作者が「カリオストロの城」的にルパンを見てる。)
現代人はわかってるはずだ。宮崎駿ほど真似することが難しい人材はいない」という事実に。(宮崎作品を作ろうと思ったら「フェチズム」と「圧倒的な画力」を持ち込まないと無理なんだ。それがほかの監督との全然違うところ。)

前述した通り「カリオストロの城」をルパンではなく「宮崎作品」と定義すれば、ルパンをリアルタイムで知らない人のルパンは「廉価版宮崎駿作品」なのだ。(テレビスペシャルの序盤の監督であった出崎さんもテレビシリーズ1期に参加してる)

  • 年配者が「保守的」に見える理由

ルパンだけじゃない。あらゆる産業の中で「リメイク」「バージョンチェンジ」でだましだまし古いものを使って設け続ける手法があるが、そう言った企業の多くは「世代感覚」を議論してない。(してたとしても、私が今から言うものをどれだけわかってるか甚だ疑問である)

まず、保守的に「見える」と書いた理由は年配者本人達にはその自覚がないから。

小見出しに書いた通り「書き変わらないハード(あるいはOS)」の存在があり、それは「情報」を上乗せして変われるもんじゃない。忘れられない・忘れたら困るが人にはあり、それが先入観として素直な思考を妨げる。

若い人の強さは「その先入観がないから良いものをそのまま良い」と言えること。年配者はその反対。得体もしれないモノに対して「これはない。かくかくしかじかで」の「かくかくしかじか」が言えるところ。
若い人は変だと思っても「かくかくしかじか」が言えない。(言える奴もいるんだけど、それは前述した「システム」と「日常」の違い同様に「論理的な説明」にしかならない。)

ここでも「常識的に考えてみよう」と歴史を引用しましょう。

今の時代の変化の速さを知ってもらうために日本史を20年ごとに切ってみましょう。
まず、2012年→1992年。僕が生まれて育ってきた世代だが…僕の物心がないうちに不況になって、不況のかわりにネットができて、産業の効率化が進んで「低収入だけど、それでも楽しいことができる社会」ってのが出来たんだ。(それゆえにみんな結婚も子供もない社会)

2012年→1992→1972年。40年前は「環境汚染」が問題になってた時期とか「情勢不安定」な冷戦の時期だよね。2012年の「エコ何か詐欺だ。90年で日本の環境問題は解決してる」という意見、「もう大規模な戦争は起こらない」と考える人達がいる今とは真逆なんさ。

2012→…→1952年はどうだろう?時代にして吉田茂内閣だね。このぐらい昔になるとまず「貧しいが当たり前」なんだ。今の時代の「インフラが完成してるけど、貧富の差が…」じゃなくて、そもそもみんなが貧しい。国の力をもってもモノが配れない時代で…餓死者が出てたんですよ!!だけど、60年後の私達はその時の映像見て女がケラケラ笑ってるんだ。…その場に鉄パイプでもあったら、そいつの顔を人間の顔で無くしてやろうとと本気で考えましたが、若い人にとっては「貧困も飢え」もそのぐらいのファンタジーなんですよ。

自分らの進学してる三流の大学では将来現実的に生じてくるであろう問題なのにね。(※一人暮らしして飯抜き生活を経験してる奴は人が餓死したことを笑えないはずなんだよね。私がそうだから言うけど。)


話を戻そう。今の管理職で40代、役員で60代前後になってくる訳だが、彼らが若い時に見ていた時代とは反対の時代が今なんだ。冷戦も終わり、環境問題も終わり、インフレと追いかけっこして親父が必死に働く時代も、豊かさの象徴として家電を買いあさる時代も終わった。

それが52年前後に社会に出ていった祖母や日下さんみたいな世代には「一周して戦争のあの時代に戻ったのか。必要と不必要を自分で選んで人々がやりくりするあの時代に戻った」と言えるが、「世間体」があった時代で生まれ育ってきた人には「世間がなくなる感覚」が理解できない。一家に一台の車があるのが当たり前の時代に楽な商売をしていた自動車業界は、自分の青春時代の感覚で車を抜け出すところから抜け出せない。世間体で買う楽な時代、トレンディードラマで車が付き物だった時代の人には今の世代は昔に比べて「異常」なのだ。

だが、私がその世代を調べていくとそれを骨組みとして理解していくこともあって「感情移入しにくい」歴史。まず、「富(インフレ)が、成長が続く」という前提が違う。だが、私達は「過去を知らない」で、現代を基準に見ちゃうから自分らが「異常…らしいよ。父ちゃん・母ちゃん・テレビが言うにはね」というぐらいにしか思えない。

20年で常識が代わり、40年で真逆になり、60年すると前提すらも反対になってしまうご時世で年配者の感性ばかりが生きてしまう官公労の体制は非常に危うい。

最後に少しだけその話をしよう。

ルパンは40年前の文化で、70年代後半〜バブルまでがピークだ。つまり、今の人の価値観とは正反対の文化。これって今ある定番商品色々調べてみればわかるけど、歴史が古すぎるモノって多いんだ。

古いものでも「本旨に沿って作る」ならわかるけど、ルパンガンダムみたいにその時の製作者が作ってない場合は「お面をかぶった偽物」なんだよね。今、若い人全然採用しないでしょ?平均年齢が40ぐらいの大企業増えたよね?(以下の記事を参考にしました)

若者にハングリー精神を求めるなんて愚の骨頂/日本の閉塞感を打破する秘策とは? - デマこいてんじゃねえ! 若者にハングリー精神を求めるなんて愚の骨頂/日本の閉塞感を打破する秘策とは? - デマこいてんじゃねえ!

僕は年配者叩きしようという気はないけど、「感性の老朽化」は確実に起こってると思う。自分らの世代が最上…と言わなくても「育ってきた上で今の人達の合理性とは違う判断」が尊重されすぎてると思う。

そこが怖い。軍隊方式の縦型の社会では「感性の老朽化」を止めることができない。古いものを守るために使う、知識としてバックアップしていくならいいのだが、それを「若者向けに」と欲を出してしまえば「だったら、若い人にやらせたら?」とか「若い組織がやったらいい」となるけど、それは大きな組織のスピードや常識から言えば難しい。

「若い人が台頭してくる文化を作っていこうよ」「若者のハングリー精神が足りないんじゃないの?」という声も上がってるが、マスコミや政治が歳食ってる。無茶な話だ。堀江貴文さんの逮捕時に着たTシャツが象徴的で「なんで、こんな金額で俺が逮捕されにゃいかんのや!」となる。ひろゆきでもいい。「2chで中傷してたのは書き込みであって、俺じゃねーよ!薬物だって俺関係ないよ!」と言っても、消費者同士で問題を解決する概念がない旧世代の人間には分かりっこない。

そう、まず「概念」が違うのだ。それが得手不得手に繋がってくる。だから、組織に多様性や幅を持たせるべきなのだが、権益を話さない結果として、自重で潰れてしまう。適材適所に配置する・犠牲を分け合うところから大きな企業は始めないといけないが、自分が生きてきた時代の組織構造を守り続ける。合理的な判断だが、それが「時代に合った新しいもの」を作れない原因になる。でも、40過ぎてクビになったら困る年配者の気持ちもいささかわかる。わかるから言わせてもらえば、「せめてオレらの文化・価値観・合理性を学んでくれ。大々的に大人の権力で潰さないでくれ」だ。

別に、大きな資金も生産ラインも要らない。今の20代・30代が欲しいモノは「大量生産」ではないし、40以降のあなた方にその「生産技術」で勝てるとも思わない。だが、自分達が古いものにすがるあまり、それにだけは莫大な予算をかける空気・前例主義的に「リスクが高いから投資しない」という空気はいい加減やめようや。リスクを採らないと生きていけない時代になってるんだから、新しいものにもちゃんと投資しようや!

ルパン三世の枠と予算があれば、今の日本のアニメーター達なら何作でもいろんなもん作れる。そのぐらいルパンってのは「動き」としての完成度が高く、宣伝もされて広告もついてる。だけど、収益は低減していく。低減していくものではなく、金かければ動きがなめらかになる深夜アニメはいっぱいある。それを「手抜きの美学*1を使って強引に動かしてるのが現代のアニメだよ。

ルパンが本当に好きな人、元制作者がそれを作るならいい。だが、マスコミ視聴率の世界。40年前の感性でそのまま放送できる規制環境と視聴者層を整えないと無理だ。ルパンルパンらしく放送できない。プロデューサーが「視聴者向けに現代風アレンジを」と言ってしまったらそれはルパンじゃなくなる。
だったら、「本来の姿で作れるもの」を作ったらいいが、それに投資できない人が世の中牛耳ってる。投資できないだけならまだしも理解する気もない。

だから、この国自体が時代遅れになっていく。今、初音ミクマスコミで取り上げられるようになったよね?でも、ミクは3年前にはもうブームしてて、一部では「オワコン」呼ばわりされてる。マスコミはいつから流行の後追いをするようになったの?テレビをつけても時代が映らず、3年前が映るというならぼくはそんなものは見たくないね。…博物館でいいじゃないか。老人の戯言でいいじゃないか。メディアがそうなる必要なんかこれっぽっちもないと僕は思う。

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個人的に好きなルパンです。良かったら見てみてください。視聴率も密林の評価も良く、更にはルパンっぽくないこともあまりしてない。(ここまでは「テレビスペシャル」の脚本家が同じ人。その次の年までは面白いと評価してて、昔のを挙げろというなら風魔一族とかも好きですし、最近でも面白かったの挙げろというなら「GreenVSRed」だと思う。ただ、GreenVSRedに限って言えば「ルパンの面白さですか?」と言われるとちょっと違う。)

…叩かれないためなら人造人間貼るのが筋なんだろうけど、懐古主義とはちょっと違う。懐古主義的な話ではなく「おおよそ一般的にルパンだとされる設定を踏襲してるか」「その上で面白くなってるか」を【私の年齢】で判断するとお宝返却大作戦に落ちるんです。リアルタイムとあらゆる作品を見終わったあとの2回見たけど面白い。

…この記事に於ける「最近」はどこか定義しろと言われたら、僕は「盗まれたルパン」以降だと思います。が、これも新参者のファンの言うことなので、境界線は異なると思います。あくまで、私の「目安」でしかモノが言えないいい加減なお話です。


訂正とお詫び
↑のように書いたけど、一つ嘘があります。お宝返却大作戦までは確かに「柏原寛司」さんの作品が多いのですが、ほかの脚本家も手がけてます。指摘された範囲で言えば、米村正二さん(この人のファーストコンタクトという作品が面白いです)と、藤田伸三さん(炎の記憶がオススメ)の名前をだし忘れてました。

長年、ルパンの研究やってる人から見たら手荒いお粗末な記事です。それでも最後まで見ていただけたこと、感じている違和感を共有していただけていることには感謝申し上げます。また、せっかく好きな作品があるのに、その脚本家の名前を忘れたまま記事を書いてしまった私の不手際には謝罪と訂正をさせていただきます。

*1:何かのアニメ雑誌で「金田伊功」の金田バースと呼ばれる技法の影響を受けた今石洋之さんの発言。手抜きの美学というのは「アニメの枚数を減らすために生み出されたアニメ特有の表現」という意味し、それ自体は否定するどころか、むしろ私の好物。だが、選択肢なのか必須技術なのかは全く異なる

あーあー 2012/03/10 23:16 そもそもルパンがスケベって設定が殺されてるのがもうダメ
人は何のために生きてるのか、が定義されない
くらげのような作品に価値はない

なんというかなんというか 2012/03/10 23:40 テレビは暇な老人が見るもの、でいいじゃない
今ならWEBの同人アニメで原作者に許可を取る、も
夢じゃない
貸本文化に戻っただけで
ここで暴れられなければ若者の負け

TM2501TM2501 2012/03/11 00:54 あーさん
なるほどなぁ…。言われてみると、スケベ度が落ちてる気がしないでもない。(パンツ一枚になるシーンが減ったような…。)

>なんというかさん
良いこと聞きました。私も存分に暴れる一人になりたいと思います。

kanosekanose 2012/03/11 02:05 >だが、史実をいえば「ルパン」という大ブランドを背負い、あれだけの作画力を持った宮崎駿が「ガンダムに負けた」事実が当時の「ルパンを知る世代」の意見だ。

ここが大変気になるのですが、何をもってして「負けた」と称しているのでしょうか? TM2501さんは当時を直接体験した訳ではないでしょうから、何かの資料を見て語っていると思うのですが、「ガンダムに負けた」と解説しているのは、どの資料なのでしょうか?

qbgqbg 2012/03/11 06:13 こんにちは。興味深く読みました。
私は藤子不二雄のファンなのですが、現在の映画のドラえもんにも当てはまる部分が多々あると感じました。
おそらく今ルパンを制作している若いスタッフも、そんなにルパンという古いタイトルを作りたいと思っていないのではないでしょうか?
思い入れがないから、イージーにカリオストロの模倣に走ったり、なんとなくルパンってこんな感じだねって内容になってしまうのではと思いました。

TM2501TM2501 2012/03/11 06:28 >kanoseさん
複数で見たのですが、有名なのはスタジオジブリが出してるDVD特典の映像ですね。(ジブリ創設までのいきさつからもののけ姫辺りまでをナレーション付きで振り返るもの。)←たしか、ニコ動に落ちてるはず。

その映像内で、ジブリ自身が興業的失敗を認めてるので「ジブリ自身が言ってるならもうそれ以上の事はないなぁ」と思い、これを採用。実際にツイートして反応を見た限り、反論や抵抗もなかったので、問題ないかと。

>qbgさん
ドラえもんもその典型ですね。良くも悪くも「生きる屍」化してる。思い入れのある人が作ったらああなるもんか!って思うのがすごく共通してる。

全くの同意見でございます

通りすがり通りすがり 2012/03/11 12:03 カリオストロ公開時には確かに興行的には失敗したけどそれはガンダムがテレビシリーズとして一部地域以外で視聴率で失敗し、話数が短縮されたのと同じ79年です。商業的には同じ失敗ですよ。ガンダムが商業的に成功したのは再放送を受けて沸騰した人気を背景に制作された映画三部作の公開された81〜82年です。

元祖アラフォーオタ元祖アラフォーオタ 2012/03/11 14:06 >>史実をいえば「ルパン」という大ブランドを背負い、あれだけの作画力を持った宮崎駿が「ガンダムに負けた」事実が当時の「ルパンを知る世代」の意見だ。

公開当時の1979年12月といえば、マッドマックスや戦国自衛隊などが話題となり、アニメは銀河鉄道999の余韻も残っていた状況で、同時期に放映されていたガンダムもテレビではあまり話題にもならずむしろ失敗だったと思いますが

TM2501TM2501 2012/03/11 14:16 >通りすがりさん。
へぇ…それ(ガンダムの部分)は知らなかったです。完全に私の勉強不足でした。

>元祖アラフォーオタさん
ああ…実写がまだ強かった事を加味できてなかったです!!おまけに、銀河鉄道もメディアの中では名作扱いで強いですしね。ガンダム側の方が調べ不足でした。

junjun 2012/03/11 15:57 ルパンこそ、二次創作。で、その時代に合わせてリメイクしてヒットした作品の代表でしょ。

junjun 2012/03/11 16:01 だったら、今の人は、そこから学ぶべき物があるんじゃないですか?
ルパンのリメイクがだめなのは、そこを理解して作ってないからでしょう。安易に考えすぎなのか、考えすぎて違う方向に行っているのか?
ルパンが可愛そう。

asitanojoeasitanojoe 2012/03/11 16:06 ルパン三世の一期は裏番組がアルプスの少女ハイジで、視聴率では惨敗でしたから、当時はむしろリアルタイムで観ていない人のほうが多いと思いますよ。今の若い人にはわからないかも知れませんが、当時のほとんどのアニメは本放送後、1年から数年を経てから夕方に再放送をするパターンが多く、本放送ではダメでも、再放送から人気が再燃して新作が作られた作品はいくつもあります。ルパン三世も再放送から人気が出て、何度も繰り返し再放送がされたうえで、ようやく新作のシリーズが製作されたのです。ですから、岡田磨里さんの本放送当時の年齢などデータ的には何の意味も持ちません。

TM2501TM2501 2012/03/11 16:15 >junさん
その指摘幾つかありますね。(ルパン三世そのものが二次創作という意見。)

…これがイマイチ、自分の中で提案が出ないんですよね。(出てくるとしてもそれはルパンというカリスマを使わないルパンになるから最近のルパン。それも「面白くない方の最近のルパン」と似たような落としどころになってしまう。)

そもそも、この記事の中にある根本的なジレンマは「僕自身の違和感」を突き詰めていったという軽装なモノで、それがここまで市民権を得ちゃっていいのかな?「つぶやくだけでよかったんじゃないかな?」というところ。

だから違和感以上の提言ができないですね。そこが私の限界です。

TM2501TM2501 2012/03/11 16:20 >asitanojeさん
けっこう、コメント書かれるのですが、性能のいい録画装置が無い時代だから、再放送がデフォ担っちゃうみたいなんですよね。完全にそこが盲点になってました。

岡田さんの件については「本当に見てる人?」という疑惑を突きつけたかったわけです。もちろん後から映像を見ることも可能ですけど、ルパン自体がこんな半可通な記事が伸びることでも明らかなように、大の大人が赤面になって語る作品です。

それに耐えられるような脚本家がルパンをかかないと脚本家も視聴者も辛い「誰得」の作品になるのは必至。

それを指摘したかったのです。

hagakurekakugohagakurekakugo 2012/03/11 17:40 >今、初音ミクがマスコミで取り上げられるようになったよね?でも、ミクは3年前にはもうブームしてて、一部では「オワコン」呼ばわりされてる。マスコミはいつから流行の後追いをするようになったの?
全然関係ない所ですが、気になったので一言。このマスコミがどのメディアの事を指してるのかはわかりませんが、最近クローズアップ現代で初音ミクが取り上げられたことから、勝手にテレビの事を言ってるのだと仮定しておきます。ブームの初期にも既にテレビは報道してましたよ。一例として
NHKの朝番「おはよう日本」で初音ミク情報がオンエアされた!(2007年 12月11日(火))
http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-346.html
その後にもちょくちょくNHKを筆頭にテレビでも報道されてます。テレビに限らないなら、それこそリンク先の初音ミクみくさんで紹介されてるだけでも膨大な数になります。
本題について、一言。イメージビジュアルや記事を見るかぎり、ノイタミナでやってた墓場鬼太郎を想起させる原作重視の内容で、最近のテレビSPとは違う路線になりそうなのに、どうして「開いた口がふさがらない」のかが逆に疑問なんですけど…。

TM2501TM2501 2012/03/11 18:13 >hagakurekakugoさん
そこ!?…その手の事実については以前から指摘されていたので、知ってます。(同一のものではなく、初めてミクが出てきた報道が朝日新聞にあるとかないとかという話)言いたいのは「ズレてる」という話です。今更すぎるんですよ。ミクでも何でもブームだと確定してからなんです。

本題については…どうあがいても良くなる兆しがないと考えてこう書きました。ルパンのファン自体がこの記事にあふれるツイッターやブックマークの数々で思い出補正と、過去の歴史の重荷で大変なことになってるのに、それをズレたコンセプト、全くジャンルも年代も違う脚本家でやる価値がどこにあるんですか?と言うことが言いたくて書かせていただきました。

まも男まも男 2012/03/11 18:57 第1シーズンで「ベンツSSK」から「フィアット」へ乗り換えた時点で「もうルパンではない」といった超古参のファンは別として、第2シーズン以降の人気と、内容の充実度はやはり反比例しているようですね。

ルパンの映画化で宮崎駿氏は、押井守氏を推薦したそうで、「今の時代になぜ大泥棒‥…」と根本的な部分を指摘。そもそもルパンなんかいなかった(次元たちが交代で変装していた的な)というプロットは、スポンサーからボツを言い渡されたと言う事ですね。

宮崎氏も第2シーズンの完成度をあまり良く思っていなかったようで、「カリオストロの城」では、アニメ版ルパンを葬りたかったようですね。設定が「おじさま」というのはクラリスから見て年長と言う事ではなく「おじさん」という意味。へたをすると「不二子」もちょっとおばさんぽい設定ですね。第2シーズンの最終回「さらば愛しきルパンよ」では宮崎氏が脚本監督を担当。街で強盗を働いているのは実はすべて「ニセモノ」だったんだと「第2シーズン」ごと否定しています。

余談ですが「カリオストロ」派の方には、ジブリ配給のフランスアニメ「王と鳥」を。初期のルパンが好きな方には、イタリア映画「黄金の七人」がおすすめ。元ネタ満載で絶対満足するとおもいます。

興奮して長々とすいません。。。

comcom 2012/03/11 22:35 >マスコミはいつから流行の後追いをするようになったの? >今更すぎるんですよ。ミクでも何でもブームだと確定してからなんです。
マスコミ=テレビ・新聞ということで話を進めさせてもらいます。むしろブーム確定前にマスコミで取り上げる方が問題ではないでしょうか。
マスコミ先導でブームを作ることになりかねませんし。お金が絡むといわゆるステマになります。自称時代に敏感な記者による、流行るかどうかわからないオタク文化の青田買いならオタク向け雑誌で十分ですし、マスコミで報道しても喜ぶのは一部のオタクだけ。
世界のTOYOTAがCMに起用したので報道する価値ができたってことでしょう。ブームと同じタイミングで放送しろという話ならば無茶苦茶です。そこ!?と他の方に対して書かれていますが色文字を使って強調してるのはTM2501さんですよ。

BOBBOB 2012/03/12 00:54 はじめまして。
ツイッターで某漫画家・脚本家・評論家氏がこの記事を批判されていました。
それについて、あなたはリプライも飛ばさずに「わかってない」と愚痴るだけでしたね。
どこをどう「わかっていないか」それを批判した当人に示さないことには、
結局あなたのツイートは負け犬の遠吠えにしかなりませんよ。

それと、評論家氏が批判された「収集したデータの粗さ」について、貴方は触れておられませんね。
実際に証拠として「稚拙さ」が浮き彫りになった問題はやり過ごし、
「わかってない」「捉え方が間違ってる」「読めてない」なんて抽象的な反論に留まっているのはどうかと思います。

さきかわさきかわ 2012/03/12 01:04 何故昔のルパンが作れないか?
今のテレビの表現の規制じゃないですか?
窃盗とかエロ表現って今のテレビではほとんど見ない
ギャンブルでも去年からエロと暴力表現は規制されてますから‥18歳未満は禁止なのに

但し今度の新しいルパンは若干エロ表現あるらしいですね
だから深夜放送になるみたいですが‥

VFVF 2012/03/12 04:09 モンキーパンチの原作は読んだことありますか?
アニメのルパンは、不人気のPART?こそが一番原作に近いですよ。
その視点で観れば人気の高いPART?からは完全に2次創作に感じます。
実は有名な「ルパン一味は殺しをしない」などという設定も原作にありませんし。

従って、いまさら「盗みをしない」と変遷しても原作を知っていれば何の違和感も感じないですけどね。

もはや劇場版・アニメ版は、原作とは別に「爽快で、楽しければ良い」と思います。

masayan1979masayan1979 2012/03/12 05:11 ルパンの企画は難しいと思いますよ。何をやっても古参ファンに叩かれるんだから(笑)。

「廉価版カリオストロの量産」っていうのは、何となくは当たっていると思います。マニアや古参ファンが『マモー編』や大隅ルパンみたいなものを望んでも、一般ウケするのは『カリオストロ』だし、決して悪い作品でもないから、売るためにはそっちを選ぶわけですよ。ルパンPARTIIIは「カリオストロ人気(というかクラリス人気)」が冷めないにも関わらず、原点回帰を打ち出してしまったから支持されなかった。でも、途中から柔軟路線に変更したら、人気が出て放送延長しちゃった。そして押井守のルパンが棄却されたから、だったらPARTIIIのスタッフと鈴木清順で、「カリオストロ」まったく別の方向で、とことんドタバタのファミリー路線をやってやろうじゃないか、となったのが『バビロンの黄金伝説』。結局、「カリオストロ」をやるか「ファミリー路線(ギャグ路線)」で行くかしか、ルパンが成功する方法がないんです。だから、今回の「峰不二子という女」は、その方程式を壊してくれるんじゃないかな、と少し期待しています。ビジュアルも原作を過剰に意識したものですしね。

あと、第一シリーズは「大人が鑑賞するに堪えうるアニメ」という縦糸が企画の中心にありましたけど、第二シリーズは子どもたちも視野に入れないといけない。100回以上続いたギャグアニメ『元祖天才バカボン』の後番組に大隅ルパンみたいなものを持ってきても、人気が出るわけがないんだから。宮崎駿や大塚康生が第二シリーズを嫌っているとは言うけど、第一シリーズと第二シリーズでは作品のコンセプト自体が違うので、仕方がないと思いますよ。

うんうん 2012/03/12 05:39 「オレらの文化・価値観・合理性を学んでくれ」じゃなくて、
「オレらの文化・価値観・合理性を学ばせよう」じゃないですか?
若い世代の文化・価値観・合理性を学べる世代なら、とっくに学んでるはずです
学んでないと言う事は、そういう文化・価値観・合理性を持ってないって事です
学ばないなら学ばせるしかないでしょう
「どうせあいつらは学ばない」そういって自分達でやるか、
根気強く学ばせようとする文化・価値観・合理性を持つ世代なら良いですが、
「どうせあいつらは学ばない」そう言って何も変えずに放置する、
そういう文化・価値観・合理性を持つ世代なら、何も変わらないと思いますよ

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