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今週のオススメ書評

最近1週間の投稿分から「これは!」という書評をご紹介します。 書評も本も読み応えあり。オススメです!

Swan 1 ★★★★★
きゃべつちょうちょ/内に秘めた熱さを外向きに、光をまき散らして。
北海道の家庭的なバレエ教室に通う聖真澄は憧れのダンサー・マヤ・プリセツカヤの舞台を観るために上京。しかしチケットは即売り切れで手に入らない。諦めきれない真澄は楽屋へ走り、ひと目会いたいことを懇願する。関係者に取り押さえられ泣いてしまう真澄の前に、ボリショイ・バレエ団の花、プリセツカヤとセルゲイエフが現れる。感きわまった真澄は、ふたりに会えた喜びを踊りで表現する。そしてその踊りから、真澄のバレエ人生

センセイの鞄 1 ★★★★★
オクー/川上弘美×谷口ジロー、こんなコラボ、贅沢過ぎる!
谷口ジローという漫画家は特にヨーロッパでの人気が高く、幾つか賞も取っている。彼が欧州で人気があるというのはとても良くわかる。例えば「孤独のグルメ」のような食をテーマにしたものを描いた時でさえ、彼の漫画はとても思索的なのだ。フランスの漫画家ジャン・ジローなどの影響を受けたそのタッチもまた、あちらの人には魅力的なのだろう。そんな谷口が川上弘美の名作を手がけた「センセイの鞄」。これはどちらにとっても、ち

大往生したけりゃ医療とかかわるな ★★★★
pappy/一般向けの死生学の啓蒙書として推奨できる
経験談や冗談を交えて一般向けに比較的平易に書かれた死生学の啓蒙書と考えて良いだろう。医学的にはあまり専門的な記載はなく、ワクチン接種やがん治療などで専門家なら首をかしげるような部分もあるがそれにはあまり突っ込まない方が良いだろう。高齢社会において多くの人々が死生学についてよく考えるきっかけを与えたことは評価できる。「できるだけの手を尽くす」は「できる限り苦しめる」と同義であることは多くの医師が同意

官邸から見た原発事故の真実 ★★★★
Kana/原発にかぎらないリスクの指摘
震災後,他の仕事をすべてキャンセルして官邸の参与となったという著者がみた原発事故処理の問題点が書かれている.重要な指摘はいろいろあるが,そのなかから2つをあげると,まず,政府や専門家がおちいりやすいおとしあなとして,国民の不安をかきたてないために安全性を強調すると,自分も「安全だ」という暗示にかかってしまうという指摘がある.そういう暗示が「根拠のない楽観的空気」という最大のリスクにつながっていると

自信と劣等感の心理学 ★★★★★
猫柳/語りかける言葉
啓発本を最近いくつか読んでいるが、加藤先生の本は、ほかの本と違って読んでいると本当に自分に語りかけてくる。なんとなく読んでみようと思って買った本なのに、実は自分の固執した人生の考え方を根本から変えてくれた。この年になって自分は人の目をとおして生きていたことに気づく。昔と違ってたくさんの情報があふれる世の中で、自分自身の価値観を見つけることはそう容易ではない。しかし、自分を見つめることなしには、何を

中陰の花 ★★★★★
たけぞう/福島原発の近くに住み続ける作家さん。その心に触れたくて、芥川賞受賞作を選びました。
3.11からもうすぐ一年になる。きっと、みなさん同じ思いだろう。何を選ぼうかと考えていた時に、新聞の一面のコラムで玄侑さんのことを読んだ。近著「無常という力」からの引用で、何が起ころうと悩むことはない、すべてを受け入れ、どんどん揺らげばいいんだと、方丈記を読みながら感じられたとのこと。震災直後の農家の苦境や檀家の苦しみに始まり、今は除染問題。様々な事態に直面しながら、玄侑さんは福島原発から45km

七人の敵がいる ★★★★★
拾得/ハードボイルド兼業主婦小説〜続・働く女性の物語
「働く女性」を主人公とした小説ジャンルの登場は、1980年代半ば以降の総合職導入以後といってよいだろう。サラリーマン小説の伝統は長く、その枠内でのOLとしての登場は少なくないものの、働く女性自身をも小説の受け手と想定した小説は、やはり量的な成熟があってはじめて可能となったのではないだろうか。ただし、登場とジャンルとしての確立はやはりタイムラグが出る。ジャンル確立の一つの画期としては『女たちのジハー

時間封鎖 上 ★★★★★
読み人/ランキング1位、各種大賞に違わぬ傑作です。
本書、とある年の早川のSFランキング本で1位だったのですが、それに違わぬ、面白さ!!。多分、翻訳SFの傑作名作として、後世に残るでしょう。スピンという膜に覆われた、地球。夜空からは、星や月は消えましたが、人類にとって生存不可欠な太陽光線だけは、通過させてくれます。色々調べているうちに、判るのですが、その膜によって、地球と隔たれた外世界とは時間の進み方が全く違ったのです。その差、なんと1億分の1。人

ユゴーの不思議な発明 ★★★★★
更夜/サイレント映画と物語とイラストの融合
この本は、鉛筆画による映画的なイラスト頁の合間に、ストーリーの文章がはさまる、というビジュアルな本です。以前、ショーン・タンの文章のないイラストだけのストーリーブック『アライバル』という本がありましたが、この本は絵で、雄弁に移民の歴史を語っていて、日本人でも何国人でもすぐわかるイラストとストーリーでした。ただ、この『ユゴーの不思議な発見』は確かに『アライバル』のようなイラスト中心の本であってもその

対岸の彼女 ★★★★★
のちもち/大人になるって...年齢を重ねるってなんだろうか
二人の主役、三十路の女性が登場し、それぞれの「過去」を背負いながら「今」を生きていくストーリー。学校生活そして大人になってからの苦悶、あきらめ、追い求めるもの。片や子供がいる主婦、もう一方は独身の女社長。「今」は正反対とも思える同い年の女性二人に共通する「過去」がある。女子高生、主婦、女社長。まったく自分とは無縁なので、感情移入こそできないけれども、引き込まれました。学生時代にとらわれる人間関係の


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