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天皇陛下 時間短縮し追悼式に

3月11日 16時28分

天皇陛下 時間短縮し追悼式に

心臓の冠動脈のバイパス手術を受け退院後まもない天皇陛下は、時間を短縮して追悼式に臨まれました。

天皇陛下は、午後2時半前に、皇后さまと共に会場の国立劇場の玄関に到着すると、車を降り、ゆっくりとした足取りで建物の中に入られました。
追悼式では、国歌斉唱に続き、地震が起きた午後2時46分、出席した人たちと共に立ち上がったまま1分間の黙とうをささげられました。
そして、野田総理大臣の式辞が終わると、皇后さまと共に席を立って式壇の前まで進み、深くおじぎをしたあと5分間にわたっておことばを述べられました。
天皇陛下はしっかりとした口調で、国民が被災者に心を寄せ被災地の状況を改善する努力を続けるよう願う気持ちを述べられました。
天皇陛下は、1週間前に退院したばかりですが、体調を気にかける皇后さまや宮内庁の幹部に対し、一貫して追悼式への出席の意向を示されました。
天皇陛下の体への負担を考慮して、式典の出席時間は当初の予定の半分以下のおよそ20分間に短縮され、天皇陛下はおことばのあと皇后さまと共に退席されました。
この際、天皇陛下は、再び式壇におじぎをし、遺族らが座る席などに向かって何度も頭を下げながら会場を後にされました。