政治【岡田浩明の永田町便り】民主党政権の「粗悪さ」露呈 震災から丸1年+(1/3ページ)(2012.3.11 18:00

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【岡田浩明の永田町便り】
民主党政権の「粗悪さ」露呈 震災から丸1年

2012.3.11 18:00 (1/3ページ)岡田浩明の永田町便り
国会を激震が襲ったのは委員会審議の最中。菅直人首相は迅速に首相官邸に戻ったが…=3月11日午後、参院第1委員会室(矢島康弘撮影)

国会を激震が襲ったのは委員会審議の最中。菅直人首相は迅速に首相官邸に戻ったが…=3月11日午後、参院第1委員会室(矢島康弘撮影)

 平成23年3月11日午後2時46分。ぐらっと揺れた瞬間、国会内の第1委員会室で菅直人首相(当時)がみせたこわばった表情が目に焼き付いている。

 数多くの犠牲者を出した東日本大震災から丸1年を迎えたが、ガレキ処理をはじめ被災地復興の足取りは鈍い。同時に、この1年で民主党政権がいかに「粗悪品」だったかが浮き彫りにもなった。

 その実態を福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)の報告書が示している。

 報告書によると、菅氏は周囲の反対を押し切り、震災発生翌日の早朝、東京電力福島第1原発を視察した。結局、現場の混乱を増幅しただけに終わった。

 さらに、第1原発に代替バッテリーが必要になった際、菅氏は自らの携帯電話で担当者に「大きさは?」「縦横何メートル?」「重さは?」と質問した。同席者からは「首相がそんな細かいことまで聞くなんて国としてどうなのか、ぞっとした」という証言もある。

 未曾有の震災に対し、一国の宰相はどう対応し、何をすべきなのか。「イラ菅」ともいわれる菅氏の性格にもよるが、結果的に官邸中枢を支える官僚の萎縮や不信感を招き、国家危機への対応は「その場しのぎ」の連続だった。

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避難生活を続ける男性(左)から呼び止められ、あわてて戻ってきた菅首相。内政の迷走が続く=2011年4月
菅直人前首相(大西史朗撮影)

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