- [PR]
政治
【岡田浩明の永田町便り】民主党政権の「粗悪さ」露呈 震災から丸1年
平成23年3月11日午後2時46分。ぐらっと揺れた瞬間、国会内の第1委員会室で菅直人首相(当時)がみせたこわばった表情が目に焼き付いている。
数多くの犠牲者を出した東日本大震災から丸1年を迎えたが、ガレキ処理をはじめ被災地復興の足取りは鈍い。同時に、この1年で民主党政権がいかに「粗悪品」だったかが浮き彫りにもなった。
その実態を福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)の報告書が示している。
報告書によると、菅氏は周囲の反対を押し切り、震災発生翌日の早朝、東京電力福島第1原発を視察した。結局、現場の混乱を増幅しただけに終わった。
さらに、第1原発に代替バッテリーが必要になった際、菅氏は自らの携帯電話で担当者に「大きさは?」「縦横何メートル?」「重さは?」と質問した。同席者からは「首相がそんな細かいことまで聞くなんて国としてどうなのか、ぞっとした」という証言もある。
未曾有の震災に対し、一国の宰相はどう対応し、何をすべきなのか。「イラ菅」ともいわれる菅氏の性格にもよるが、結果的に官邸中枢を支える官僚の萎縮や不信感を招き、国家危機への対応は「その場しのぎ」の連続だった。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]