県内で12戸にとどまってきた全養蚕農家が今秋の出荷で繭の生産を中止する見通しになったことが、2日までに分かった。安価な輸入生糸の増加などによる生糸価格の下落などに加え、2011年度から実施される養蚕農家への繭代の助成金廃止を受けて、廃業方針を決めた。
養蚕農家への助成金制度の変更の発表があった2年ほど前から、話し合いを始め、12戸がそろって廃業することで一致したという。関係機関との調整などを経て、正式には年明けに決定する予定。
旧津久井郡で先祖から何代も養蚕を営んできた菊地原稔さん(76)=相模原市緑区根小屋=は「後継者がいないし、どこかで区切りが必要だった。来年度から助成金の制度が…
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2010/10/03 17:57
【神奈川新聞】
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