東日本大震災から1年を迎えたきょう、近畿の各地でも犠牲になった多くの人に想いをはせる行事が開かれました。地震が発生した午後2時46分には黙祷がささげられました。
神戸市東灘区で東日本大震災の被災者らが期間限定で営業している「気仙沼アンテナショップ」では、午後2時46分、被災地に向け黙祷をささげました。また、阪神淡路大震災の犠牲者を追悼する神戸の「希望の灯り」前でも、17年前の震災で家族を亡くした人々が、東日本大震災の犠牲者に祈りをささげました。大阪・北区の新梅田シティでは、東日本大震災の影響で関西に避難しているおよそ350人が集まりました。会場では、避難者同士のつながりの場を作ろうと、避難者による情報交換や悩み相談を行う時間が設けられ、参加した人たちは交流を深めていました。一方、和歌山県那智勝浦町では、およそ200人が参加して大津波を想定した避難訓練が行われました。県の想定によると、沿岸部に位置する那智勝浦町では、東海・東南海・南海地震が同時に発生した場合、6メートルを超える大津波が地震発生後わずか8分で押し寄せるとされていて、住民らは真剣に訓練に取り組んでいました。神戸では原発に反対する人々が集会を開き、国に対し脱原発と自然エネルギーの推進などを求めました。参加者らは、原発事故の影響で避難生活を強いられている福島県の住民らに、国や東京電力が十分な賠償を行うよう訴えていました。
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