ピボットターン
スノーボードの滑り方(バリエーショントレーニング)。今回のテーマはピボットターンです。
トレーニングとしてだけでなく、荒れた急斜面を楽に降りるためのテクニックとしても使えるので、ぜひ身に付けて下さい。
<ピボットターン>
(ライダー:鈴木 卓郎)
練習の目的
この練習は、・スノーボードの操作能力の向上
・重心コントロール能力の向上
に、役立ちます。
重心を谷側に置くのはかなりの恐怖感がある人には特に効果のある練習です。
ピボットターンを繰り返し練習することで重心を谷側に乗せる感覚が磨かれ、恐怖心が減り、重心をコントロールしやすくなります。
準備
【練習する場所】
20度前後の中斜面
【覚えておく必要のある技術】
やり方
1)テールを浮かせた状態で小さくF/Sターンする
どちからでも良いのですが、ここではB/Sターン終了時からのやり方を説明します。
ノーズの上に重心を移動しながら、上半身を右に回します。
ノーズに体重を乗せようとするとノーズを潰すだけでテールが浮かないので、右足のカカトでジャンプしてノーズの上に重心を投げる様にして、スノーボードに体重がほとんど乗っていない状態を作って下さい。
同時に、左足と左膝を「膝の使い方(フロントサイド)」で練習したように右に回しながら、右足でテールを引き上げてノーズを支点にしてスノーボードを右に(時計回りに)回します。
2)程よくスノーボードが回ったところで、テールを下ろし、トゥエッジで雪面をとらえる
6)繰り返し練習する
荒れた急斜面を安全に滑り降りるには、小さなターン弧でスピードを抑えながら滑る必要があります。
しかし、荒れた急斜面で小さくターンして切り換えるのは非常に難しく、無理に切り換えようとするとテールが雪面に引っかかります。
かといって、丁寧に切り換えようとするとターン弧が大きくるためスピードが上がり、不安定になってしまいます。
その点、ピボットターンであれば、テールを浮かせるので切り換え時にテールが雪面に引っかかること無く、小さなターンすることができ、しっかりスピードを抑えながら降りることができます。
>スノーボードの滑り方(バリエーショントレーニング)1 -INDEX-
>>スノーボードの滑り方 -INDEX-
>>>スノボーのスー -TOP-
ノーズの上に重心を移動しながら、上半身を右に回します。
ノーズに体重を乗せようとするとノーズを潰すだけでテールが浮かないので、右足のカカトでジャンプしてノーズの上に重心を投げる様にして、スノーボードに体重がほとんど乗っていない状態を作って下さい。
同時に、左足と左膝を「膝の使い方(フロントサイド)」で練習したように右に回しながら、右足でテールを引き上げてノーズを支点にしてスノーボードを右に(時計回りに)回します。
2)程よくスノーボードが回ったところで、テールを下ろし、トゥエッジで雪面をとらえる
トゥエッジで雪面をグリップして、しっかりスピードを抑えます。
3)テールを浮かせた状態で小さくB/Sターンする
ノーズの上に重心を移動しながら、上半身を左に回します。
ノーズに体重を乗せようとするとノーズを潰すだけでテールが浮かないので、右足のつま先でジャンプしてノーズの上に重心を投げる様にして、スノーボードに体重がほとんど乗っていない状態を作って下さい。
同時に、左足と左膝を「膝の使い方(バックサイド)」で練習したように左に回しながら、右足でテールを引き上げてノーズを支点にしてスノーボードを左に(反時計回りに)回します。
4)程よくスノーボードが回ったところで、テールを下ろし、ヒールエッジで雪面をとらえる
ノーズに体重を乗せようとするとノーズを潰すだけでテールが浮かないので、右足のつま先でジャンプしてノーズの上に重心を投げる様にして、スノーボードに体重がほとんど乗っていない状態を作って下さい。
同時に、左足と左膝を「膝の使い方(バックサイド)」で練習したように左に回しながら、右足でテールを引き上げてノーズを支点にしてスノーボードを左に(反時計回りに)回します。
ヒールエッジで雪面をグリップして、しっかりスピードを抑えます。
5)以降、繰り返し
楽にピボットターンが出来るようになるまで繰り返し練習しましょう。
ターンの質が直接向上するような練習にはなりませんが、ほかの練習がやりやすくなったり、スノーボードの操作能力が向上していきます。
ターンの質が直接向上するような練習にはなりませんが、ほかの練習がやりやすくなったり、スノーボードの操作能力が向上していきます。
解説
荒れた急斜面を楽に降りるためのテクニックとして使うピボットターンについて説明します。荒れた急斜面を安全に滑り降りるには、小さなターン弧でスピードを抑えながら滑る必要があります。
しかし、荒れた急斜面で小さくターンして切り換えるのは非常に難しく、無理に切り換えようとするとテールが雪面に引っかかります。
かといって、丁寧に切り換えようとするとターン弧が大きくるためスピードが上がり、不安定になってしまいます。
その点、ピボットターンであれば、テールを浮かせるので切り換え時にテールが雪面に引っかかること無く、小さなターンすることができ、しっかりスピードを抑えながら降りることができます。
>スノーボードの滑り方(バリエーショントレーニング)1 -INDEX-
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