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午後2時46分、首都圏私鉄が一斉停止 乗客黙とう

産経新聞 3月11日(日)17時27分配信

 東日本大震災から1年となった11日、震災直後に運休が相次いだ首都圏の主要な私鉄や地下鉄で、地震発生時に安全に列車を停止させるため緊急停止訓練が行われた。走行中の列車が1〜4分間一斉に停止し、非常時の対応を確認するとともに、乗客らは車内で犠牲者に黙祷(もくとう)をささげた。

 「10秒間の黙祷をささげます」。震災が発生した午後2時46分の直前、停止した東急電鉄東横線の車内に黙祷を呼びかける放送が流されると、乗客らは静かに目を閉じた。

 同社渋谷駅では駅係員による避難誘導訓練も行われた。訓練に参加した川崎市幸区の同社職員、柳沢成行さん(29)は「首都直下地震の警戒もある。本番に近い形で訓練することで安全を確保したい」と防災への決意を新たにした。

 京王電鉄も列車を停止。妻子と乗車していた東京都武蔵野市の会社員、平林直樹さん(30)は「震災で多くの人が亡くなった。自分たち家族はたまたま被害はなかっただけで、いつ大地震に見舞われるか分からない。震災の記憶を忘れないようにしたい」と話し、長男(1)をひざに乗せたまま目を閉じ犠牲者の冥福を祈っていた。

 東急電鉄や京王電鉄など主要11社が訓練を行った。東京メトロなど一部は午前10時に実施。JR東日本は別の期日に訓練するため、通常通り運行した。

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最終更新:3月11日(日)17時27分

産経新聞

 

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