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最も参考になったカスタマーレビュー
17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
安倍総理も必読,
By
レビュー対象商品: ライフ・イズ・デッド (アクションコミックス) (コミック)
ダメな青春を描かせたら右に出るもののない古泉智浩の『ライフ・イズ・デッド』、すごいことになってます! 彼お得意の「ニート」に、今回は「ゾンビ」が絡むのですが、 これが単なる思いつきで終わってないのがすごいです。 ロメロの『ゾンビ』が消費社会に対する批判だった(少なくともそう評された)ように、 『ライフ・イズ・デッド』は「ニート=ゾンビ」とすることによって、 すぐれた社会批判(しかもニート側からの)になっています。 だてに『ゾンビ映画大辞典』の著者が推薦文を寄せてません。 そんなゴタクは抜きにしても、このマンガ家特有のアイロニーやエッチ描写は 今回も全開で、笑って、泣けます。 童貞の青春のおかしさを究めた『ジンバルロック』、モー娘の歌で泣ける初めての マンガ『ピンクニップル』といった傑作を軽く超えた、大傑作です。
9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ゾンビものの新境地,
By と - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ライフ・イズ・デッド (アクションコミックス) (コミック)
童貞やニートを描かせたら右に出るものはいない古泉氏が、ゾンビというジャンルを青春の日常で表現した大傑作。ゾンビものの新境地!! ゾンビの怖さよりも、悲しみが伝わります。
17 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
これは蔓延するHIV社会に対するアンチテーゼだ。,
By カサブランカ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ライフ・イズ・デッド (アクションコミックス) (コミック)
これは蔓延するHIV社会に対するアンチテーゼだ。雑誌アクションにて連載されていた漫画の単行本である。読者諸氏もお分かりの通り、ゾンビ化=HIV感染を意味している。勿論差別的な意味でゾンビが使われているわけではない。ここではメタファーと言った方が適切だろう。自分は大丈夫、自分さえ良ければ、あるいはそういった自己本位、かつ刹那的な現代日本人を象徴した良作である。ゾンビになった時の将来への絶望と不安、後悔、感染させられた相手への煮え切らない思い、怒りすら沸かない自分への苛立ち。さらには家族・友人・社会からの、表面上は温かいものの、実際には残酷で冷徹な対応がヒシヒシと伝わってくる。作者独特の描き方なのだろう、コマの間、登場人物の無言の状態が作中に度々見られるが、そこがベストインプレッションであった。自分はゾンビにはならない、自分とは関係ない、ゾンビに感染した人間が悪い、自分が感染するのは嫌だ、だけど感染したらヤリたいようにやって、周りも巻き添えにして死んでやる、自分さえ良ければ良い・・・。ゾンビ感染した人間に社会が向ける視線というのはストーリーに見られるように、所詮はシビアなものなのだろう。絶望する主人公をよそに、主人公の妹の部屋に侵入する友人、面井。感染していることを隠し、ノースキンセックスで感染者を増やしてしまう女、茜。表向きは心配しているものの、陰では見下している主人公の主治医。と、その愛人の看護婦。家族が一番大事と言いながらも、ラストでは主人公を殺す父親。作者はゾンビという非日常の、ネガティブなテーマにおいて人間の心理(リアリティ)を軽妙に、時にはブラックに描く。作者はモラル無き登場人物を描くことでモラル無き日本人、しいては国際社会全体に対して警鐘を鳴らしているのだ。
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