「ハッピーサマーウェディング」でポーズを取るドリームモーニング娘。【拡大】
「ハッピーサマーウェディング」から始まったラスト公演。会場には被災地に届かんばかりの歌声、歓声がこだました。
「明日3月11日で、東日本大震災からちょうど1年になります」
ライブ冒頭、1万人の観客が耳を傾ける中、メンバーを代表して中澤裕子(38)があいさつ。続けて小川麻琴(24)が「これからも歌やエンターテインメントを通じて日本が元気になるように、本日も張り切っていきたいと思います!」と力強く宣言し、言葉通り、迫力満点のステージを繰り広げた。
昨年1月に夢企画として誕生したドリ娘。4月の初日公演前に震災が発生し、自粛ムードもあったが、日本に元気を与えるためツアーを決行。会場で義援金を募ったほか、所属の芸能事務所、アップフロントグループが立ち上げた支援プロジェクト「がんばろうニッポン 愛は勝つ」に参加し、笑顔を与えてきた。
この日は宮城県内の小学生から大人までのファン約70人を招待。昨年12月に行った仙台公演翌日に、都合のつくメンバーが同県石巻市、女川町、名取市、岩沼市、亘理町の5カ所を訪れ、招待することを約束していた。
ライブは「第一章終幕『勇者タチ、集合セョ』」の副題通り、OGや現役モー娘。が登場。石黒が12年ぶりにタンポポの「ラストキッス」を歌えば、育児休暇中の辻希美(24)も3年ぶりに「ザ☆ピ~ス!」を披露。
さらに、昨年12月のライブを最後に休業中の後藤がプッチモニの一員としてサプライズで現れると、会場には野太い“ごっちんコール”がとどろいた。久しぶりの「ちょこっとLOVE」も、後藤は「振り付けは当時、なよなよしていたので、今日は完成形を見せます」と自信たっぷりにパフォーマンスを見せ、会場を揺らした。
大ヒット曲「LOVEマシーン」を含め23曲を熱唱し、感動で目を赤くした中澤は「終幕ではありますが、ドリームモーニング娘。は不滅です。いつか必ずまた会いましょう!」と再会を約束。最後には安倍なつみ(30)が「世界中に愛が届きますように」と願いを込め、全員で「でっかい宇宙に愛がある」を歌った。
(紙面から)