仙台で復興演技会、羽生「震災の記憶薄れさせない」 フィギュア
産経新聞 3月11日(日)19時15分配信
26日開幕のフィギュアスケートの世界選手権に出場する羽生結弦(宮城・東北高)やトリノ五輪金メダリストの荒川静香さんらが11日、東日本大震災による損壊から復旧した仙台市のアイスリンク仙台で、復興演技会を行い、華麗な演技を披露した。震災が発生した午後2時46分から、1分間の黙祷で幕開け。羽生の演技は、震災後初のショーで滑ったのと同じ「White Legend」。連続ジャンプや高速のスピンなどダイナミックな滑りで、約200人の観客を魅了した。
1年前にこのリンクで練習中に被災。施設が損壊し、営業再開までの約4カ月は練習場所を失った。しかし、全国各地のショーに約60回出演し、練習場所を確保。今季は大躍進し、同12月の全日本選手権で3位に入り、初の世界選手権出場をつかんだ。
「最初の半年間は、被災地代表のように扱われるのがすごく嫌だった」と打ち明ける17歳。だが、現在の考え方は正反対だ。「震災の記憶が薄れないでほしい。自分の滑りを見ることで、被災地のことを思い出してもらいたい」と震災を風化させることなく、支援の目が向き続けることを切に願う。
「最初は(被災者を)勇気づけようというのではなく、好きでやっていたけど、今はそれ以外の意味を持ち始めている」。臨む世界選手権の舞台には、被災地への思いも胸に立つ。(田中充)
【関連記事】
為末や楽天が震災で示したスポーツの力
世界女王安藤、被災者への気持ち込め凱旋の舞
小塚が、真央が… 銀盤から被災地へエール
ロスで復興シンポ XのYOSHIKIさんも参加
3・11から1年「ありがとう、台湾」テレビや新聞に広告を掲載
脱被害者意識を阻む人たち
1年前にこのリンクで練習中に被災。施設が損壊し、営業再開までの約4カ月は練習場所を失った。しかし、全国各地のショーに約60回出演し、練習場所を確保。今季は大躍進し、同12月の全日本選手権で3位に入り、初の世界選手権出場をつかんだ。
「最初の半年間は、被災地代表のように扱われるのがすごく嫌だった」と打ち明ける17歳。だが、現在の考え方は正反対だ。「震災の記憶が薄れないでほしい。自分の滑りを見ることで、被災地のことを思い出してもらいたい」と震災を風化させることなく、支援の目が向き続けることを切に願う。
「最初は(被災者を)勇気づけようというのではなく、好きでやっていたけど、今はそれ以外の意味を持ち始めている」。臨む世界選手権の舞台には、被災地への思いも胸に立つ。(田中充)
【関連記事】
為末や楽天が震災で示したスポーツの力
世界女王安藤、被災者への気持ち込め凱旋の舞
小塚が、真央が… 銀盤から被災地へエール
ロスで復興シンポ XのYOSHIKIさんも参加
3・11から1年「ありがとう、台湾」テレビや新聞に広告を掲載
脱被害者意識を阻む人たち
最終更新:3月11日(日)19時15分