マンガ家になる前は北海道で七年間、農業に従事していた荒川弘。
今巻も、波瀾万丈の十勝開拓史から荒川家の親父殿の破天荒っぷりまで、抱腹絶倒エピソードが満載!
「家訓・働かざるもの食うべからず」。
笑いあり、トリビアあり、理不尽あり、伝説ありの、最上級霜降り☆農家エッセイ・コミック第二弾!!
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最も参考になったカスタマーレビュー
52 人中、47人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
作物を大切に食べたくなる、農業エッセイ漫画第2巻,
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レビュー対象商品: 百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス) (コミック)
実家が北海道の農家である漫画家・荒川弘の実体験を元にした農業エッセイ漫画の第2巻。前巻と大きく変わった部分はなく、各話完結方式なので本巻から読まれても特に抵抗ないでしょう。頁数は110P強と少なめですが、エッセイを謳っている分一コ マに係る解説が多く、見た目以上に読み応えがあります。それにしても農業という単一テーマからよくここまで多くのネタが出て くることに驚いています、上京前長く農家の日々を過ごした荒川先生の脳内にはまだ眠る逸話に溢れているのでしょうか。 前巻で読者から人気を集めたという荒川先生のお父さんにつき、近隣の人々の口から各種の珍エピソードが綴られる「親父伝 説」が必読。ここで語られるお父さんが農業の為に命を張ってると言っても過言で無い位の豪快さ、逆にこの位肝っ玉がないと 農家の主は務まらないのでしょう、お見事です。 北海道がロシア領土だったら…四畳半部屋で牛を飼ったら…というもしもエピソード群は、作者の細かい知識を元に結構リアル に検証されます。一方イモのエピソードは、私達が市場で見る整った形の作物が如何に割合として少ないかを教えられ、食事に 出てきた野菜類を無下に出来なくなりそうです。 前巻に続き感じられるのは、荒川先生含め農業を営む人達の逞しさ。前巻冒頭の繁忙期における農家のタイムチャートは「老後 は農業でスローライフを」と甘い幻想を抱いていた私を尽く打ちのめしました。そんな年中暇なしの中結束し農業を長年営んでき た荒川家の逞しさ、北海道の厳しい自然と戦いながらも活き活きした日々が描かれます。 一方家畜動物達とのほのぼのした触れ合い、作物が実った喜びは辛くても農業を続ける理由となり得てきた掛け替えないもので しょう。規格外の作物を消費できる農家ならではのお楽しみ等、単なる苦労話に終わらない処に先生の農業への愛情を感じます。 ちょん切る系のお話や牛の受精の話等、読みながら「痛い」と感じるエピソードもありますが、農家にとってそれらは自分達の身 の安全を確保したり作物を増やす為に必要な手段、その感覚に慣れないと農家ではやっていけないのでしょう。「鋼の錬金術師」 の怖い程に冷徹な生命の描写は、多くの動物の生死に関わってきた先生の幼少環境が多分に影響していることを実感しました。 ギャグの勢いだけでなく、作者の豊富な知識に基づく説得力でじっくり読ませる面白さは健在です、ご一読を。
16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大爆笑の酪農エッセイ?! それとも食育本!?,
By 嫦娥 (長野県安曇野市 Japan) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス) (コミック)
牛乳豆腐といい、牛の妊娠出産といい、実家が酪農を営んでいたおいらにはツボだらけで笑いが止まりません。おいしいんですよね、牛乳豆腐。うちもお醤油かけて食べました。今回もおとーちゃんの暴走はとまりません。 荒川家やんちゃ列伝は、ひぃじーさんに始まっているようです。 時々登場しては、強烈なインパクトを残す、専務さん(おかーちゃん)もいい味だしてます。 はじめてのバイト代みて「ちょうど大特免許(<-戦車も運転できます)とれる」は大爆笑でした。 本書中盤に「食育」という単語がサブタイトルにある話しがありますが、1巻も2巻も、丸ごと食育の話しです。 食育っていうのは、単純に育てて食べるって話しじゃなく、食にまつわるすべてを「知って考える」ことです。「もったいない」を考えるこ。 ジャガイモのオーナー制の顛末や、収穫の半分がくず、規格外として通常価格で出荷できない、という現実を、ちゃんと消費者に分かるように説明してくださっているのが素敵です。 1巻の冒頭で「食糧供給ストップしてやろうか、と思う」という下りがありますが、農産物を生産する立場になると、ほんとにそう思います。 「金払っているんだから当然だ」なんていう消費者は、「学」「教養」がないことを自ら宣伝しているってことなんだから、ほっといてもいいけどね。 漫画では「悲しいトラクターの巻き込み事故」とさらっと流されていますが、ほんとうに危ないので、気を付けてほしいです。 「死んだと思った瞬間2」 がありますが、これ、本当に死亡事故多いんです。 大事な跡取り息子のように周りにいる人にも、運転者自身にも、ちょっとしたミスが大けがの原因になる農機具は多いです。
31 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
農業コワイ,
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レビュー対象商品: 百姓貴族 (2) (ウィングス・コミックス) (コミック)
前巻が発売されてから約2年ようやく第2巻出ました。2年の間に作者は某日曜漫画雑誌に農業漫画を連載するようになりました。 読む前までは被ったりして内容が薄くなってしまうのではないか、と思っていましたが余計な心配だったようです。 一方はストーリーがある為どうしても描くものに制限が入ってしまいますがこの漫画にはそれがない為、作者が自由に描きたい事を描いているという感じがします。 その自由に描いている内容なんですが面白い、笑えるを通り越してコワイと思う事もしばじば。 私は前巻よりも内容が濃くなっている、と感じたので前巻を読んで面白いと感じた人は是非読んでみて下さい。 オススメです。
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5つ星のうち 5.0
より、濃密に。
百姓貴族二巻が出たということでいそいそと購入しました。 読んで思うのは、一つ一つの経験が深く、濃いということ。... 続きを読む
投稿日: 14日前 投稿者: ゆい
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