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【社会】

娘が先に死亡か 立川、死後1カ月

 東京都立川市羽衣町の都営アパートの一室で、この部屋に住む母(95)と娘(63)とみられる遺体が見つかった問題で、立川署が八日、遺体を司法解剖した結果、母とみられる女性の胃は空っぽで、栄養不足だったことが分かった。二人とも死因は不明だが、死後一カ月前後という。立川市と都住宅供給公社は同日、合同で記者会見した。

 母親は寝たきりで娘が介護していた、と近所の住民が話していることから、娘が先に死亡し、世話を受けられなくなった母親が衰弱死した可能性がある。

 市高齢福祉課によると、この部屋の水道は最終検針日の先月二十日以降、使われていなかった。遺体が見つかった七日、職員が水道メーターで使用量を確認した。

 同課に今月二日、公社から連絡があったにもかかわらず、七日まで確認が遅れたことについて、土屋英真子課長は「あらゆるつてを使って情報を収集したが、個人の部屋に入るのには慎重になった。もっと早く判断しなければいけなかった」と述べた。

 東京都などによると、公社の職員は一日と六日の二回、部屋を訪問。郵便物がたまっているなどの異常に気づいたが、公社の入室マニュアルに基づき、様子をみたという。都は「マニュアルの見直しも含めて検討する」とした。

 

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