東日本大震災から1年 宮城・石巻市のがれきは616万トン、半分がいまだ市内に
東日本大震災から1年。全国でも突出してがれきの多い、宮城・石巻市では、600万トンを超えるがれきの半分が、いまだ市内に残されたままとなっている。
石巻市のがれき置き場では、がれきが1〜4段に段積みになっていて、高さが20メートルほどに達している。
日々運び込まれるがれきは、これ以上積み上げるのが限界ということで、横に横にと、がれきの山が広がっている状況。
がれきは、住宅の木材、鉄くず、発泡スチロールにぬいぐるみと、市内のものがそのまま運び込まれてきている。
がれきの山のいたるところに、火災を防止するため、発生したメタンガスを抜くためのパイプが40本ほど設置されている。
石巻市のがれきは616万トンで、これは、岩手・宮城・福島3県のがれき総量の3割を占めていて、石巻市のごみの106年分に相当する。
600万トンを超えるがれきの半分は、がれき置き場に運ばれたが、まだ半分が市内に残されている状況。
今後、5月には焼却プラント1基が稼働を始め、それからがれきの2次処理が始まるが、国が掲げている2014年3月のがれき処理の完了には、とうてい間に合わないのが現状となっている。
(03/11 13:49)