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天使の囀り (角川ホラー文庫)
 
 

天使の囀り (角川ホラー文庫) [文庫]

貴志 祐介
5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (93件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。

内容(「MARC」データベースより)

頻発する異常殺人事件。それは人類への仮借なき懲罰なのか。迫り来る死の予兆と快楽への誘惑。漆黒の闇から今、天使が舞い降りる。現代社会の病根を抉り出す、前人未到の超絶エンタテイメント。 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 526ページ
  • 出版社: 角川書店 (2000/12)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4041979056
  • ISBN-13: 978-4041979051
  • 発売日: 2000/12
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.3  レビューをすべて見る (93件のカスタマーレビュー)
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87 人中、84人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 こわい、というかキモイ, 2005/1/21
レビュー対象商品: 天使の囀り (角川ホラー文庫) (文庫)
「天使の囀り」という美しげなタイトルと表紙に騙された。こんなにオソロシイ小説だと知ってたら読むんじゃなかった。最初は全然怖くない。オカルト系かなと思いつつ、それにしちゃ怖くないなと思いながら読み進めた。途中でネタが割れる。ああ、そういう話か、意外に現実的だなと思った。まだ大丈夫だった。蜘蛛の話が出てきたあたりで嫌な予感がした。自殺の方法もだんだんエグくなっていく。え、これってそういう話なの? どんどん恐れる方向へと話が進んでいく。うわわ。はっきり言って一番苦手なジャンルだ。気分が悪くなってきた。読み始めなきゃよかったと思うが、もはや止めることはできない。そして遂にあのセミナーハウス。第四段階。うわああああああ。

ネタが現実的なだけに、あそこまでエスカレートさせてくれるとは思いもしなかった。セミナーハウス以降は予想がついたし、ありがちな展開だったが、読み終わった時はもう勘弁してくれ状態だった。面白かったことは間違いない、文字通り一気読みだった。でも人に勧めるには注意が必要だ。下手をするとうらまれる。食欲もなくなる。あと、お願いですから、これ映画化だけは勘弁して下さい。

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15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 ああ嫌だ…まだページ残ってる, 2009/7/29
レビュー対象商品: 天使の囀り (角川ホラー文庫) (文庫)
この人の小説はかなり読みごたえのある長編作品が多い(全部?)のですが、それだけに普通の作品なら山場を越えてホッと一息つくべきところで全く安心できない怖さがあります。
ああまだページがかなり残ってるよ、絶対これでめでたしめでたしとかないよ、この後なんかある、いやだ〜もう読みたくな〜い、でも読まずにいられない… という風に…

今回の作品では他の何名かの方もおっしゃるとおりセミナーハウスの場面が1番の山場でした。しかしそこをゲッソリと読み終えてもまだページが余ってるんですね、これが。
しかもセミナーハウスである登場人物がうっかりやらかしちゃってるから読者はびくびくしっぱなし、その後もう一度それなりの山場があって、それが過ぎてもまだページがちょこっと残っているからつらすぎる。
まあラストはそこまで悶絶せずに読めましたが。

内容自体はとても面白い作品なのですが描写が上手いが故に読者は精神的苦痛を味わうことになるので覚悟して読んでください。
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40 人中、37人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 よく調べてる, 2003/10/8
By 
レビュー対象商品: 天使の囀り (単行本)
著者の作品を読んだのは、本作品を含めまだ2冊だが、貴志祐介という人はよく調べていると感じる。

決して知っていることをゴタゴタと並べているのではなく、作品を仕上げるために必然的に調べ上げた、そういう緻密さと説得力を感じさせる。

したがって、本作品でも話がいろんなところに推移していくのだが、説明に違和感がないため素直に話にのめり込むことができるのである。

そして描写が巧みな点もあげたい。この作品はホラー物にカテゴライズされるようだが、死体を描くところでは書きすぎない(あえて説明しない)ところが、かえって想像を駆り立てられるため、不気味さが倍増する。この「天使の囀り」は一気に読める、おもしろかった一作だった。

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