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岩手出身の佐藤が世界獲りスパー

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佐藤(左)は八重樫とスパーリングを敢行
佐藤(左)は八重樫とスパーリングを敢行

 WBC世界スーパーフライ級3位の佐藤洋太(27=協栄)が10日、東北のために世界王座奪取を誓った。WBC同級王者スリヤン・ソールンビサイ戦(27日、東京・後楽園ホール)に向け、横浜市内で同じ岩手県出身のWBA世界ミニマム級王者八重樫東(大橋)と8ラウンドのスパーリングを敢行した。

 この日の朝、9年前、アルバイトしていた仙台の飲食店の店長から「俺たちに勇気を与えてくれ」とメールをもらった。「今日は気合が入った。明日で1年ですしね」と1月下旬から八重樫と計48ラウンド目のスパーリングを行った。

 岩手出身だからこそ、昨年までは「東北のために」とのフレーズを安易に使いたくなかった。昨年末、岩手初の世界王者になった八重樫から「岩手のために世界王者になって」と言われ「ボクシングを頑張ることで、少しでも力を与えられるなら」と思い直した。今は岩手県2人目の世界王者になることしか頭にない。

 [2012年3月11日8時50分 紙面から]







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