知る人ぞ知る浜田良樹氏のサイトが、一時期ネット上から全くといっていい状態で消滅していたのが、いつのまにか復活していた。ただし、昔の内容のものではない。
といった、授業のためのシラバスが主なコンテンツのようだ。ただ、「情報法律制度論」のサイトのページの下のほうをみると"Weblog" と書かれたリンクがあり、blogを始めたようだ。
というサイト。「S大学の研究者」という自己紹介があるが、東北大学をどう略しても「S大学」にならないので謎。他大学に移られたのだろうか。政治学シラバスのページからは別のblogへのリンクがあるが、こちらは空っぽになっている。授業が終わったので削除したのかな、という雰囲気でもある。
なお、私自身がこれ以前に浜田氏について言及したのは、多分、5年以上前のことだ。なお、浜田氏が私に対して行った複数の中傷について、彼からの謝罪は結局無かったと記憶している。まぁ、もう昔のことだけど。
追記: 「RIVIERAの法情報学まとめサイト」へのトラックバックは数日で削除されました。都合が悪いんでしょうかね。しかし、彼が過去に私個人や、あるいは(Richard Stallmanについて述べるような意味での)ハッカーに対して、Webサイトや研究会発表を通して行った誹謗中傷というのは、彼のこれまでの「業績」と不可分だと考えられるわけで、そのへんを彼はどう思っているのかな。
Link: http://www.chipandspin.co.uk/
ケンブリッジのRoss Anderson教授のサイトを久しぶりに眺めていたら、Chip and SPIN!というサイトが開設されたことの告知があった。イギリスでのchip and PINという、クレジットカードやデビットカードのICカード化の宣伝文句をもじり、そのキャンペーンへの対抗情報を提供するもののようだ。内容は Ross Anderson教授のもとで研究を続けているMike Bond氏によるものが主体で、専門家以外にも分かりやすく問題点を指摘する内容となっている。見出しも
と、刺激的だ(ただし、あくまで対抗情報として問題点を指摘しているので、ICカード化の長所にはふれていないことについて留意すべき、と彼ら自身も述べている)。
これ、イギリスの話であって日本にそのまま持ってこれるかというと自明ではない(例えば、従来方式のひとつとして比較対象としている、手で行うペンによる署名による認証が、日本でどれだけ一般に用いられているか、といった社会的条件の差はある)が、でも日本語でこれを解説してくれる人とか、あるいは許可をとって翻訳サイトを作ってくれる人が出ると、とても有用だと思う。誰かやってくれないかなぁ。私は暇がないし、この方面の専門家でもないし、という感じなんで無理なんだけど。
総務省がついにインターネット上のコンテンツの検閲を始めるべく検討に入るそうだ(読売新聞報道、Yahooサイトの同じもの)。
これに対する批判としては落合弁護士によるものが簡潔で十分な内容だと思う。なお、事業者に対して第三者機関による判定内容に従う義務を負わせるものとしては、オーストラリアのインターネット検閲がある。オーストラリア放送行政局(ABA)(7月からオーストラリア通信・メディア行政局へと再編予定)によるもので、判定は National Classfication Boardという機関が行う。これは、Office of Film and Leterature Classification (OFLC) という別の政府機関のなかに設置されているが、委員が官僚ではない、ということのようだ。 ただし、オーストラリアの場合、ABAのコンテンツ規制はテレビやラジオ、電話サービスを含むものであるうえ、そもそもOFLCにおいて、出版物や映画、コンピュータゲームなどを分類して規制し、あるいは Refused Classificationという拒否カテゴリによって発禁とする枠組があり、いってみれば全ての言論表現が検閲下にある、といっていい状況だということで、少なくとも日本の現状とは異なる(ある種の人々の望む未来ではあるのかもしれないが)。
このオーストラリアの規制方法は、インターネット協会の前身のひとつの電子ネットワーク協議会の2000年度のコンテンツ規制のためのホットラインについてのシンポジウムでABAのコンテンツ規制ディレクタが招かれている、といったこともあり、総務省内でも深く研究されている可能性がある。中国や中東諸国のような、いかにも言論の自由がなさそうな国の規制ではなく、一般には自由民主主義国家のひとつと見なされているオーストラリアを真似る、という形でこの種の規制が入り込む可能性があることには、強い警戒が必要だろう。なお、もちろんオーストラリアでもこのようなインターネット検閲には強い反発があり、オーストラリア電子フロンティア財団(EFA)のサイトにもオーストラリアのインターネット検閲の実情を述べ批判しているページ がある。
PCの未来についての、 境さんの問題提起と 楠さんの反応と 境さんの応答。 それぞれ興味深いのだが、簡単に2、3(というか簡単にしないとまずいな)。
まず、ソフトウェアでのDRMなんて、という話はあるのだけど、話はそう簡単ではなくて、近い将来(10年以内にやってくる?)の家庭用PCというと、IntelのLaGrande Technologyといった類のハードウェアレベルの「保護」機構がコアなところに入ってきて、一方で I/O もAV については HDMI や HDCP対応DVIのような、「保護」されたものしかない、という状況になっていき、MicrosoftのDRMというのは、そういう全体フレームワークのなかの一部でしかない、ということが、まさに目指されてしまっているのが現状なのではないかなぁ。
で、これがコンテンツホルダー主導だというのは楠さんの書いている通りなのだが、あえてPC以外にも目を向けて書くと、消費者団体の影が薄い、というか、日本だととくに見えないなぁ、という感じが。地上波デジタルの日米での差が象徴的だし、そもそも不自由PCを一番強く求めているのはとりあえず日本のARIBだし(というのは業務上知り得た話というわけでもなくてすでにPC watchなどでもおおっぴらに書かれている、とか、そういう仕事をしてなくても書いとかないとな)、という状況で、このあたりの枠組に消費者団体がコミットできていないでバランスが悪いというのは消費者団体が資金や人材が弱いという話なのかもしれないが、枠組を少し変えるとか、消費者団体をempowerするとか、そういうことが政府が果たしうる役割なのではないかなぁ、と思う。というのはこれは境さんには釈迦に説法だと思うんだけど。
Link: http://d.hatena.ne.jp/b4-tt/20050214#1108389679
タイトルのリンク先で紹介されているBUFFALOコンテンツフィルタ。FAQによれば、
このサ−ビスはCERBERIAN社のシステムと提携しており
ってことなのでhttp://www.cerberian.com/にアクセス。Blue Coat社とあるので、あれ?と思うが単に買収されただけということなので気にせずトップページのSITE SUBMISSION
と書かれたところをクリックしてWebページ分類再確認手順なるところへ。
ここでふと、http://memo.st.ryukoku.ac.jp/ と、セキュリティmemo MLのサイトを入力してみた。ら、「ポルノ」だそうで(笑)。
会社的には好きではないけれども製品コンセプト的にはこれがお勧め。
へべれけ日記
へぇ(微笑)
そういえば、知人がFelicaから固有IDを取得するプログラムを書いたと以前話していたことがあったのでなんとなくご紹介。ソースコードを私はまだ読んでないけど人によっては興味があるかも。
blogのほうでキャッシュカードねたを扱ったさいの下調べ中に気がついたんだけど。
全銀協ICキャッシュカード標準仕様の開示を受けるには、条件に同意して申込書を送付して認めてもらってアカウントの発行を受ける必要があるにもかかわらず、その仕様書の正誤表や質問・回答表といったものについては、認証なしで絶賛大公開中のようだ、ということを、個々のファイルが Google の検索にひっかかったので気がついた。