2006年01月13日
東京メトロの自動券売機(視覚障害者用テンキー)
先日、視覚障害者の方と東京メトロの切符を買うときに気付いたこと…。
遠くから見ると、黄色の背景や帯でコントラストを付けて、
それぞれの位置がはっきりとわかりますね。
これは、弱視の方などが自動券売機を利用する際に、
その位置が分かりやすいように配慮しているようです。
【目の不自由なお客様用】
視覚障害者の方は、タッチパネルの中央下にある電話式配列の数字キー(テンキー)を使い、音声案内により一人で切符を買う事ができます。
JR東日本で最初に設置された視覚障害者用テンキーのある自動券売機は、現在では全国の公共事業所に広く設置されるようになりました。
そして、Suica(スイカ)もこのテンキーでチャージや残高照会などができます。
この自動券売機を音声で利用するためには、始めに「*」キーを押すと、音声案内が始まります。
そのことがテンキーの右側に点字で説明されていますが、はたして実際にはどれだけの方がこのことをご存知でしょうか?
JR東日本では視覚障害者の方々などの要望を入れて、最初にテンキー付きの自動券売機を設置したのですが、この東京メトロの自動券売機のテンキーの上にあるような墨字(目で読める普通の字)による【目の不自由なお客様用】という案内はテンキーの下の部分にあります。
ですが、JRの文字はちょっと目立ちません。
東京メトロでは、テンキーの上の部分に、白地に黒の太いゴシック体で文字が表示されているので、すぐに分かります。
それでも、初めてだとまだどのようにしたらこのテンキーが使えるのか分かりません。
点字を読める視覚障害者は全体の10%くらいしかいらっしゃらないということと、屋外に設置されている触知案内板などの点字は<汚い>と感じられる方が多く、まず現実にはここの点字には触らないだろうと思われます。
(もちろん、ないよりはあった方が良いのですが。)
むしろ目で読める簡単な案内がある方が、近くの方などに教えてもらい、一緒に実際に練習してみたりすれば使えるかもしれません。
・・・・・・【目の不自由なお客様用】という文字に続けて、【「*」を押すと音声案内】・・・・・
最低このくらいの案内があると、もっと、もっと使ってもらえますね。