NHK宮城県のニュース 仙台放送局
給油施設の休廃止 相次ぐ
東日本大震災で津波の被害を受けた岩手県と宮城県の27の市町村で、震災後に廃止や休止となったガソリンスタンドなどの給油施設があわせて120にのぼり、中には80%が廃止や休止となっている自治体もあることがわかりました。
NHKが、ガソリンスタンドなどガソリンを扱う給油施設が営業をやめたり休んだりする場合に消防署に提出する「危険物取扱所廃止または休止届出書」などを調べたところ、宮城県内と岩手県内の
27の市町村で震災発生後に廃止した施設は77、休止の届けを出したか、休止状態が確認されている施設は43で、あわせて120にのぼっていることがわかりました。
自治体別に見ますと、岩手県山田町では80%の施設が廃止や休止となっているほか、陸前高田市が66.7%、大槌町が62.5%、宮城県女川町が55.6%となっています。
車の燃料や、暖房用の灯油の調達が困難になり、住民生活に影響が出ているほか、漁業などの産業の復興にも影響が出ています。
4つの施設すべてが被災して営業できなくなった石巻市雄勝町では、漁船の燃料を遠くの業者から購入しなければならず、なかなか運んでもらえなかったり、価格に配達料が上乗せされて割高になったりしているということです。
地元の漁業協同組合は自前でガソリンスタンドを建設することにしていますが、国の補助を受けても費用が200万円ほどかかり、負担となっています。
地元の漁業協同組合の大和久男さんは「今は水揚げできずに収入がない漁業者も多いが、待っていられないので、組合員みんなで負担することにした。これから復興に金がかかるので負担は厳しい」と話していました。
03月10日 08時55分
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