東証2部に上場していた建設会社「井上工業」の元社員らが見せかけの増資を行ったとして逮捕・起訴された事件に絡み、増資を引き受けたブローカーらに対して無登録で7億3000万円を貸し付けていたとして、東京の金融会社の実質的な経営者の男が貸金業法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、東京の金融会社「神商」の実質的な経営者で「永本壹柱」こと孫壹柱容疑者(62)です。
警視庁の調べによりますと、孫容疑者らは4年前の平成20年、「井上工業」の見せかけ増資事件に絡み増資を引き受けたブローカーに対して1億5000万円の資金を貸し付けるなど、会社や個人に対して合わせて7億3000万円を無登録で貸し付けたとして貸金業法違反の疑いが持たれています。
警視庁は先月、同じ容疑で神商の社長ら3人を逮捕し、孫容疑者についても逮捕状を取って行方を捜査していましたが、10日、潜伏先の韓国から帰国したため逮捕しました。
調べに対して孫容疑者は容疑を認めているということです。
孫容疑者は山口組系の暴力団と関係が深く、暴力団の資金を高利で貸して運用するなど資金源になっていた疑いがあるということで、警視庁で詳しく調べています。
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