東日本大震災から1年を迎えるのを前に、被災地へのアメリカ軍の救援活動を指揮したウィラード司令官が退官し、パネッタ国防長官は「真の友人を窮地から救った活動はアメリカ国民の誇りだ」としてその功績をたたえました。
アメリカ軍のアジア太平洋地域のトップ、ウィラード司令官の退官式は、9日、ハワイ州にあるアメリカ軍の太平洋軍司令部で行われました。
ウィラード司令官は、去年の東日本大震災の発生とほぼ同時に、みずからの判断でアジア太平洋地域に展開していた艦船を日本近海に集結させ、アメリカ軍としても空前の規模の災害救援活動「トモダチ作戦」の指揮に当たりました。
式典に出席したパネッタ国防長官は「強いリーダーシップを発揮し、真の友人を窮地から救った活動はすべてのアメリカ国民の誇りだ」と述べ、ウィラード司令官をたたえました。
ウィラード司令官の後任には、去年リビアで行われた軍事作戦で海軍の作戦を指揮したロックリア海軍大将が就任し、軍備増強を進める中国に対抗してオバマ大統領が打ち出したアジア重視の新国防戦略を実行に移す役割を担うことになります。
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