津波で被害を受け、全線のおよそ3分の2が不通となっている第3セクターの岩手県の「三陸鉄道」は、来月から陸中野田駅と田野畑駅の間で運行を再開するのを前に、新たに敷き直した線路に異常がないか調べる試運転を行いました。
岩手県の沿岸部を走る第3セクターの三陸鉄道は、津波で線路が流されるなどしたため、現在、全線のおよそ3分の2に当たる71.4キロで運転ができなくなっています。
このうち、北リアス線の陸中野田駅と田野畑駅を結ぶ24.3キロが来月1日から運行を再開するのを前に、試運転が行われました。
試運転では、保線の担当者らが列車に乗り込んで揺れを確認しながら、新たに敷き直した線路に異常がないか調べていました。
三陸鉄道では、残る区間も復旧工事を進め、順次、運行を再開する計画で、再来年4月に全線での復旧を目指すことにしています。
三陸鉄道の金野淳一運行本部長は「一部の区間でも、運転再開できる区間が延びることで、今まで迷惑をかけてきた地域の方の足としてたくさんの人に乗ってもらいたい」と話していました。
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