東日本大震災から11日で1年になるのを前に、宮城県気仙沼市で、津波が押し寄せた場所を後世に伝えようと、桜の植樹が行われました。11日までに80本近い桜を植えるほか、今後も植樹を続けていくことにしていて、早いものではこの春から花を咲かせるということです。
気仙沼市本吉町の前浜地区では、海岸から最大でおよそ800メートル離れた場所まで津波が押し寄せ、大きな被害が出ました。
この教訓を後世に伝えるとともに、美しいふるさとを取り戻そうと、津波が到達した場所で桜の植樹が行われ、近くに住む人たちや東京のNPOのメンバーなど40人余りが参加しました。
植えた桜は、エドヒガンやシダレザクラといった「千年桜」ともいわれる寿命が長い品種で、津波の教訓をいつまでも伝えられるよう選んだということです。
この地区では、11日までに80本近い桜を植えるほか、今後も植樹を続けていくことにしていて、早いものではこの春から花を咲かせるということです。
植樹をした前浜地域自治振興会の菊地敏男会長は「津波の教訓を残すと同時に、桜が咲いて多くの人が訪れる明るい場所になってほしい」と話していました。
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