東日本大震災を受けて、エネルギーの有効利用への意識が高まるなか、東京・羽村市で、電気自動車を使った定期路線バスが全国で初めて走行することになり、本格運行を前に7日、車両が公開されました。
このバスは、羽村市に工場のある日野自動車が開発した36人乗りの電気自動車で、最高速度は時速60キロ、リチウムイオン電池で動き、7日、報道陣向けに試乗会が行われました。
電気バスは、走行中の音が静かで、従来のディーゼルバスに比べて、発生する二酸化炭素をおよそ6割、窒素酸化物をおよそ9割、減らすことができるということです。
震災を受けて、エネルギーの有効利用への意識が高まるなかで、電気自動車への注目が集まっていますが、車体が大きなバスについては、走行距離の問題や充電時間の確保などから、普及が進んでいません。
羽村市では、導入に合わせて、40分ほどで走れる7.4キロの路線を新たに設けたほか、専用の充電場所も設置し、充電時間に配慮した時刻表も作りました。
国土交通省によりますと、国の認可を受けて、定期路線バスとして、有料で走る電気自動車の運行は、全国で初めてだということです。
羽村市の並木心市長は「環境問題に力を入れる街作りを、いっそう進めていきたい」と話しています。
電気自動車を使った定期路線バスの運行は、今月10日に始まります。
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