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福島 警戒区域で不明者の捜索

3月8日 16時42分

福島 警戒区域で不明者の捜索
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東日本大震災から1年になるのを前に、東京電力福島第一原子力発電所の事故で警戒区域に指定されている福島県浪江町で、沿岸部を中心に行方不明者の一斉捜索が行われました。

福島県警察本部によりますと、東日本大震災で福島県内では今も214人が行方不明になっています。
今回の一斉捜索には、警察と消防、海上保安部のほか、地域の消防団が初めて加わり、およそ600人の態勢で原発事故で警戒区域となっている浪江町の沿岸部を中心に行われました。
このうち原発から北におよそ7キロの請戸地区には、震災から1年たった今も、津波で流されたがれきや陸に打ち上げられた船が当時のまま残されていました。
防護服を着た警察官や消防団員たちは、波消しブロックの間や住宅周辺にあるがれきの下を一つ一つ丁寧に見て回っていました。
消防団員の1人で生後4か月だった長女と63歳の母が行方不明となっている志賀隆昌さん(41)は「自分はまだ家族が見つかっていないので、待つ日々はつらかったですが、やっと探しに来られたという思いです」と話しました。
福島県警察本部の松本光弘本部長は「行方不明者のご家族の、自宅の周辺や川底や海底にいるのではという思いに応えるために重点的に捜索します」と話していました。
一斉捜索は9日も行われます。