「タッチ」と「マウス」を融合する「ジェスチャー」
画面操作に、「ジェスチャー(動作)」を多用するのもメトロの特徴です。指でのタッチ操作と、マウスでのクリック、ドラッグを融合する努力が見られます。
例えば、スタート画面に戻るにはマウスを画面左下隅に動かします。スタート画面のサムネールが表示されるので、それをクリックしてスタート画面に戻ります。タッチ操作の場合は、画面左下から画面内側に向かって指をスライドさせます。
同様に、アプリの切り換えは画面左上隅を使います。左上隅か左下隅から垂直に、中央に向かってマウスを動かせば起動済みのアプリのサムネールが縦に並びます(画像3)。
画面右上、もしくは右下の隅にマウスを動かすと、画面右端にアイコンが出てきます(画像4)。これらは、小さな装身具や小物を意味する「チャーム」といい、中央の「スタート(画面に戻る)」を除くと、「検索」、「共有」、「デバイス」、「設定」という、アプリを問わず共通の操作パネルを呼び出すポップアップメニューのような役目を果たします。ちなみに、スタート画面で直接文字入力をすると、検索が始まるようになっています。
このほか、画面上端をマウスや指先で「つかむ」と、そのまま画面全体をドラッグでき、画面下に捨てればアプリを終了できますし、スタート画面のタイルや周囲、アプリ画面の余白部分等を右クリックすると画面下(場合によっては上にも)メニューが出てきて、いくつか特別な操作ができるようになっています。
これら操作をタッチ操作が可能なディスプレーで行う場合は、画面の端から中央に向かって画面をなぞります。また、キーボードではこうした「ジェスチャー」はできないので、それぞれに対応するキー操作が用意されています。
1969年東京都生まれ。主に初心者向けのデジタル記事を執筆。朝日新聞土曜版beの「てくの生活入門」に寄稿する傍ら、日経BP社のウェブサイト日経PC Onlineにて「サイトーの[独断]場」を連載中。近著に「パソコンで困ったときに開く本」(朝日新聞出版)、「すごく使える!超グーグル術」(ソフトバンククリエイティブ)などがある。
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、アエラ(朝日新聞出版)、AV Watch(インプレス)などに寄稿。近著に「形なきモノを売る時代 タブレット・スマートフォンが変える勝ち組、負け組」(ビジネスファミ通)、「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」(朝日新書)がある。