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インド:ドイツ人活動家を国外追放 反原発運動関与で

 【ニューデリー杉尾直哉】インド南部タミルナド州で起きている反原発運動に関与したとして、ドイツ人活動家が警察に逮捕され、28日、国外追放処分となった。民放NDTVが伝えた。この活動家は、タミルナド州でロシアが建設を進めているクダンクラム原発に反対する地元の非政府組織(NGO)を支援していたという。

 インドのシン政権は今月、こうしたNGO3団体について、「外国の団体から違法に反対運動の資金を受けている」として、外国為替法違反などの容疑で捜査を開始していた。

 昨年3月の東日本大震災以降、インドでも反原発運動が広がっているが、シン首相は、「我が国の原子力政策は米国などのNGOの無理解によって問題に陥っている」と公言している。政府は原子力推進政策を維持するため、反原発運動の本格的な弾圧に乗り出した模様だ。

毎日新聞 2012年2月28日 20時00分

 

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