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佑、栗山監督からゲキ「打たれたら殴り倒す」…10日・復興支援試合

スポーツ報知 3月10日(土)8時2分配信

佑、栗山監督からゲキ「打たれたら殴り倒す」…10日・復興支援試合
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練習前の記念撮影で談笑する斎藤(左)と沢村
 侍ジャパンの日本ハム・斎藤佑樹投手(23)が9日、台湾代表との東日本大震災復興支援試合(10日・東京D)を控え、ノックアウトの危機に陥った。日本ハムの栗山英樹監督(50)から「打たれたら殴り倒す」という猛烈なゲキを受けたもの。開幕投手の座を得るには、完全投球を披露するしかなくなった。日本代表メンバーは会場での練習で調整した。試合に先立って、正午からは「社会人選抜・大学選抜戦」も行われる。

 侍ジャパンの背番号11が“命がけ”のマウンドに上がる。温厚なイメージの栗山監督から斎藤へ、KO予告が飛び出した。関西遠征中の指揮官は「あす打たれたら殴り倒すしかない。バットに当たったら罰金。それぐらいのつもりで投げないと」。口調は冗談交じりだったが、目は本気だった。

 報道陣から伝え聞いた斎藤も覚悟を決めた。「バットに当てないようにします。気負って、気負って気負いまくって投げたいです」と栗山監督の高いハードルを胸に投げるつもりだ。6回から1イニングの登板予定。「緊張するとは思うけど、それを感じながら投げたいです」と悲壮な決意を口にした。

 台湾戦で好投すれば、内定している開幕投手の座は確実なものになる。栗山監督は、10日の投球内容が対西武開幕戦(30日・札幌D)に向けた評価の対象になるかについて「もちろん」と断言。ここまでの斎藤は、練習試合を含めた実戦4試合すべてで失点。14イニングで防御率5・14と不安定な投球が続いているだけに、「3人で抑えたいですね」と猛アピールを敢行するつもりだ。

 斎藤はこの日、東京Dのブルペンで約30球の調整。記者会見では、同級生の巨人・沢村と談笑するなどリラックスした様子を見せた。背番号11の入ったユニホームに袖を通し「本当に誇りに思いますし喜びに感じています」。大学日本代表以来の日の丸を背負い「あの時はアメリカを倒したいって気持ちが強かった。意味合いが違いますね」。過激な指令をぶち上げた栗山監督を“返り討ち”にする。

 ◆斎藤の日本代表 夏の甲子園を制した早実3年時の06年8月には全日本高校選抜で、日米親善高校野球に出場。これが初めての代表となった。早大では4年連続で大学日本代表に選出。1年時に出場した日米大学野球では、敵地開催で初の優勝に貢献。09年11月にはU―26NPB選抜―大学日本代表のプロアマ交流戦に先発し、1イニングで1失点だった。

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最終更新:3月10日(土)8時4分

スポーツ報知

 

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