'12/3/10
資材不足でビル完成ずれ込む
呉商工会議所(神津善三朗会頭)が呉市本通4丁目に建設している新商議所ビルの開館が7月にずれ込む。当初は4月中の予定だったが、東日本大震災やタイの洪水などの影響で資材の調達が一時困難になり工事が遅れた。
ビルは昨年8月に着工したが、同じころ震災の復旧工事が本格化し、建築資材が東北3県を中心に被災地に集中した。昨秋のタイの洪水でもサッシなどの供給がストップした時期があったという。
ビルはいずれも7階建ての本館と南館からなり、連絡通路でつなぐ。本館5階に商議所事務所、1階に市民が利用できるギャラリーなどを設ける。南館の1〜6階には社会福祉法人が入居する。建設事業費は約10億円。
市民向けのスペースもあり呉市は本年度、建設補助金7500万円を予算化していた。工事完了、審査した後に交付するため新年度に繰り越す。
南館は5月末に完成し、7月1日の利用開始を目指す。本館は同月中旬予定で、同月下旬には内覧会などを開く予定。
旧商議所ビルは本通2丁目にあったが、老朽化が進んでいたため取り壊した。現在は宝町のビルの4階に仮事務所を置いている。
商議所は「市民や会員に有意義に使ってもらえるよう準備を進めたい」としている。
【写真説明】7月開館に向け建設が進む商議所ビル