関西電力の高浜原発3号機(福井県高浜町、87万キロワット)が20日に定期検査に入り、関電が福井県に持つ原発11基がすべて停止する。稼働する原発は中部、北陸以西の西日本(周波数60ヘルツ)でみてもゼロで、全国では東京電力柏崎刈羽原発6号機、北海道電力泊原発3号機の残り2基となる。
関電で稼働原発がゼロになるのは33年ぶり。米スリーマイル島の原発事故を受けた安全対策などで当時の6基が4日間、全停止した1979年以来だ。
関電は今冬、原発の停止で電力不足が見込まれるとして「10%以上」の節電を呼びかけている。今のところ火力発電の稼働増などで深刻な需給の逼迫(ひっぱく)はない。関電の予測では、20〜24日の週も原発ゼロになるとはいえ、おおむね需給は安定の見込み。