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【大リーグ】川崎 勝利の“男神”だ 2盗塁&適時打。出場試合5連勝2012年3月10日 紙面から ◆オープン戦 8日 マリナーズ10−3カブス
ムネリンが勝利の“男神”になる。マリナーズの川崎宗則内野手(30)は8日、カブスとのオープン戦に9番遊撃で先発出場。盗塁を2度成功するなど3打数1安打1打点で開幕スタメンの可能性を一気に引き寄せた。守備では送球ミスで初失策を記録したものの、4試合連続安打で自身が出場した試合はこれで5連勝。ビクトリーメーカーとして大いに期待がかかる。イチロー外野手(38)は出場しなかった。 走って打って走って。川崎が大暴れだ。3回、自らのバント失敗で一塁に進むとミスを取り戻すべく仕掛けた。執拗(しつよう)なけん制を受けながらも、大きなリードから勢いよくスタート。オープン戦初盗塁となる二盗に成功した。 「スタートを切らないと僕の持ち味が出ない。勇気を持ってスタートを切るだけ」。メジャーはボークの判定があいまいで、投手のクイックやけん制が意外に速い。それでも、攻めの姿勢はメジャー生き残りのための生命線。7回にも自らの判断で三盗を決め、重盗を完成させた。 すべてがうまくいったわけではなかった。打撃では5回に通算95セーブの守護神マーモルから左翼線に適時打を放ったが、6回の守備では一塁へハーフバウンドの送球を投げ、初失策を記録した。 「取り戻そうという気持ちは誰にだってあるが、ミスした後、メンタルを戻して感情的にならず自分のプレーをする」。失敗を引きずることなく、積極果敢にプレーするのが自分の持ち味。練習中もフリー打撃の合間にダッシュを繰り返すなど常に自分を磨いている。2個の盗塁はいずれも自分にミスが出た後だった。 川崎が出場したオープン戦はこれで5連勝。勝ち運の強さとムードメーク力に首脳陣から熱視線が注がれる。これまでの試合でもスクイズなどをそつなく決め、トンプソン・ベンチコーチは「あの盗塁はチームにとって必要。エネルギーにあふれている」と絶賛。ウェッジ監督も「打順を組む際に彼のようなスタイルの選手は重要なピースとなる」と、まるで開幕ベンチ入りが確定したかのような口ぶりだった。 川崎の真摯(しんし)な姿勢は変わらない。開幕スタメンを勝ち取るべく、がむしゃらに野球に打ち込む。 (穐村賢) PR情報
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