日大医学部付属練馬光が丘病院(練馬区)が今月末に閉院し、公益社団法人「地域医療振興協会」が引き継ぐ問題で、新病院の開設に先駆けて都が協会に提出を求めている「事前相談計画書」について練馬区は6日、現時点で未提出であることを明らかにした。
同日の区議会医療・高齢者等特別委員会で区地域医療課の新山博己課長が「提出されていない」と未提出であることを明言した。新山課長は「医療安全の細部を日大、協会、区で詰めている」と答弁した。
計画書には、病院の診療科、職員数、病院の引き継ぎから設立までの手順が盛り込まれる見込み。区は当初、昨年中に提出するとしていたが間に合わず、1月末の記者会見では「2月中に提出する」と明言していた。
遅れている理由について新山課長は「引き継ぎが十分進んでいない診察科がある」などと説明する一方、「4月1日に(新)病院が開院しないということはあってはならない」と強調した。
練馬区は、新病院では日大と同じ342床を維持し、内科や小児科、救急科など20診療科を開設するとしている。【吉住遊】
〔都内版〕
毎日新聞 2012年3月7日 地方版