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【プロ野球】

古巣にまさか 杉内7失点

2012年3月10日 紙面から

◆オープン戦 ソフトバンク7−1巨人

ソフトバンク−巨人 2回裏、ソフトバンク打線の連打にマウンドで天を仰ぐ杉内(左)=ヤフードームで

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 ソフトバンクのペーニャが、3回にオープン戦第1号となるソロを放った。小久保、松田、長谷川も複数安打をマーク。開幕投手が決定的な摂津は、直球主体で3イニング1安打無失点と好投。巨人の杉内は甘い球を狙われて5イニング7失点。

 笑うしかない。巨人にFA移籍した杉内が、野球人生初めてのソフトバンク戦で、古巣の力を思い知らされた。先発して5イニング7失点。レギュラーシーズンでは2010年8月28日のロッテ戦での9失点が自己ワースト。栄光の「18」を背負う左腕が、かつての本拠地で味わった。

 慣れ親しんだマウンドから見える景色は別世界だった。「三塁側ベンチから出るのは違和感があった。ホークスを相手に投げるのは初めてだし、多村さん、松中さん、小久保さんと勝負するのは楽しみだった。ブーイングも覚悟していたけど、歓声をもらえたのでうれしかった」

 しかし、そんな胸の高まりが杉内の平常心を奪った。2回だ。移籍を決めた直後、電話で祝福してくれた小久保に無死から左翼越え二塁打を浴びると、四球、暴投も絡んで失点を重ねる。長谷川には2ランを被弾し、スコアボードに「6」が刻まれた。

 「久々にマウンドで焦りましたね。こういうのを止まんねーって言うんだろうな、と思いながら投げてました」。6失点の直後、マウンドに川口コーチが駆け寄ると、思わず首を横に振り、苦笑いを浮かべた。「これが日本一の打線か」

 それでも、開幕に向けた手応えはつかんだ。原監督は「97球を投げることができたのは収穫でしょう」とオープン戦2度目の登板でのステップアップを評価。杉内も「焦る感覚も味わったし、これから対処法を考えていきたい」と慌てる様子はない。昨季までの仲間から与えられた宿題を残る3週間で片付けていく。 (井上学)

 

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