山口県下関市と北九州市を結ぶ海底トンネルが開通した。国道2号の「関門国道トンネル」で、車道と人道の2層構造。総延長3461メートル、海底部分は780メートル。晴れ渡った青空に花火がとどろき、日本道路公団の岸道三総裁ら約5400人が式典に参列。オープンカーなどに分乗して渡り初めをした。開通に伴い、門司─東京間のスクーターによる耐久レースが開かれた。早鞆ノ瀬戸(はやとものせと)の海底を通るこのトンネルは1937年に着工したが、第二次世界大戦で中断。延べ380万人、80億円をかけ21年がかりで完成した。山陽線の関門鉄道トンネルは44年に全線開通。新幹線用の新関門トンネルは74年に完成した。
2010年3月9日