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2012年3月10日0時0分

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福島第一元所長「事故調に協力できぬ」 津波想定問題で

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 東京電力が2008年に福島第一原発を10メートル超の津波が襲う試算をしていた問題をめぐり、昨年8月の報道を受けた当時の吉田昌郎所長が「(情報が)断片的に出るなら事故調査に協力できない」と発言していたことが9日公開された政府・東電統合対策室の議事概要で明らかになった。

 発言は昨年8月25日。記録によると、政府の事故調査・検証委員会の調査に関連した津波試算の報道をめぐり、吉田所長が「事故調にありのままの事実を話しているが、途中で断片的なことが出ていって議論になると、事故調に協力できない、と言っていただきたい」と対応を求めた。西沢俊夫社長も「すでに事故調の事務局長に言語道断と抗議した」と話した。

 東電は原発事故後、記者会見などで津波想定の質問を繰り返し受けながら、10メートル超の試算は自ら明らかにしてこなかった。報道を受け経済産業省原子力安全・保安院が8月24日、東日本大震災の4日前に試算の報告を受けていたと説明。その後、ようやく事実関係を認め経緯を説明した。

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