石川県にある志賀原子力発電所の近くを通る活断層について、国の原子力安全・保安院が開いた会議で、専門家から、「活断層の規模をこれまでより大きくして評価すべきだ」という指摘が相次いだことから、北陸電力は、活断層の規模の再評価を検討する考えを明らかにしました。
志賀原発の耐震性について北陸電力は、原発の北にある能登半島の北側の活断層4つは、地形や地質の構造が異なり連動しないとする評価結果を、先月29日、国の原子力安全・保安院に提出しています。
これについて原子力安全・保安院が9日、開いた会議で、専門家から、活断層4つは出来た過程が同じで、連動して動く可能性も考慮し、活断層の規模を大きくして評価すべきだという意見が相次ぎました。
この指摘を受けて、北陸電力は、会議の中で、活断層の連動を想定して規模の再評価を検討する考えを明らかにしました。
断層は4つ合わせると、長さがおよそ95キロに及び、再評価の結果によっては運転再開の判断の前提となっているストレステストの結果に影響が出るおそれもあります。
活断層を巡っては、原子力安全・保安院が、島根県の島根原発や福井県の敦賀原発について再評価を求めています。
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