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ストレスが“メタボ”の原因に

3月7日 4時36分

ストレスが“メタボ”の原因に
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ストレスが、炎症を引き起こすタンパク質を増加させ、血液に固まりが出来やすくなるなどのメタボリックシンドロームの原因になることを、名古屋大学のグループが動物を使った実験で解明し、ストレスに関係する病気の治療法の開発につながると期待されています。

実験を行ったのは、名古屋大学医学部の室原豊明教授と竹下享典講師らの研究グループです。
グループでは、マウスを1日2時間、狭い筒の中に入れてストレスを与えながら2週間飼育し、経過を調べました。
その結果、ストレスを与えたマウスは、炎症を引き起こす「MCPー1」というタンパク質が正常なマウスに比べて大幅に増加し、炎症を示す反応が正常なマウスの2倍から3倍になっていました。
そして、糖尿病になりやすくなったり、血液に固まりが出来やすくなったりして、メタボリックシンドロームと同じ症状が出ていました。
一方、「MCP-1」の働きを抑える治療をすると、症状はいずれもほぼ回復したということです。
竹下講師は「ストレスが実際に病気を引き起こすことが確認できた。ストレスが原因で病気になった場合の治療薬の開発などにつながると期待している」と話しています。