NHK:避難呼びかけ、切迫感強調した表現に変更

2012年3月9日 20時46分 更新:3月9日 20時54分

 NHKは東日本大震災の教訓から、災害発生時にアナウンサーがテレビやラジオで避難を呼びかける文言を、切迫感を強調した表現に変更した。比較的大きな津波が来ると予想される場合は「東日本大震災を思い出してください。命を守るために一刻も早く逃げてください」と呼びかける。

 ◇「命を守るために一刻も早く逃げてください」

 例えば、大津波警報の際は「高いところに逃げてください」を「逃げること」に、「津波は急に高くなることがあります」は「急に高くなります」と、命令調や断定調に改めた。回数も意識的に増やす。また、津波警報時には、赤地に大きな白文字で「すぐ避難を!」との字幕を流し、携帯電話のワンセグでも見やすいように、画面右上に大きめの文字で表示する。

 昨年11月に新たな方針を決めたNHKは「これまでは『落ち着いて』という感じだったが、『まず逃げろ』というニュアンスを強調した」としている。TBSも「危機感を持って強い言葉で伝えたい」として見直しを検討している。【土屋渓】

top
文字サイズ変更
このエントリーをはてなブックマークに追加
Check
この記事を印刷
 

おすすめ情報

注目ブランド

特集企画

東海大学:東日本大震災から1年。地震はいつ来るのか。

難しいといわれる地震予知に挑む、

地震予知研究センター長、長尾教授に聞く。

知ってほしい 岩手・宮城のガレキのいま ~1日も早い復興を目指して~ 写真展

岩手県・宮城県に残る災害廃棄物の現状とそこで暮らす人々のいまを伝える写真展を開催中。