写真提供/ロイター/アフロ
上野動物園から姿を消していたパンダが、いよいよ来日し、3月には公開される予定だという。でも、「パンダに会える!」という、お祭りムードが高まる反面、いわゆるレンタル料約“8300万円”(※ 2010年7月時点のレートで計算)という金額には、「ここまで払うの?」と賛否両論の声も(実際にはレンタル料ではなく、パンダの調査研究のための保護資金名目)。ちなみに、パンダ以外の動物に関しては、「動物園同士で貸し借りする形式を取っており、ここまで高額のレンタル料が発生することはありません」(多摩動物園の教育普及係・金子さん)という。
しかも、上野動物園の動物食費ランキングでもパンダは1日あたりの食費が1万850円で、堂々の1位。餌の品目数が15種類と多く、なかでもパンダの大好物である孟宗竹が高価なのだという。飼育コストから考えても、やはりパンダは特別な存在なんですね。
実際、神戸の王子動物園では、パンダが来園した2000年の入場者数は、前年の98万5484人に対して、198万7590人に倍増。反対に、パンダ・リンリンが死去した08年の上野動物園の入場者数は、前年に比べて2割近く(約60万人)減少し300万人を割り込んだ。やはり、コストはかかっても、パンダは抜群の集客力を誇るスーパーアイドルなのだ。
さらに、上野動物園の入場者数減少は、地元経済にも打撃を与えた。それだけに、今回のパンダ来日にかける地元の期待は大きく、上野観光連盟の茅野事務総長は「入場者数を、400万人にまで増やしたい」と語る。
そして現在、上野公園内のカフェ「上野グリーンサロン」のパンダラテ、パンダクッキーやパンダパンのほか、地元商店からも独自のパンダアイテムやメニューが続々と登場。さらに、2月中旬には、商店街のデコレーションなど上野の街全体がパンダキャラクター一色に染まるという。この春、パンダ効果で上野が盛り上がるのは間違いなさそうだ。
(阿部桃子)
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