心臓の冠動脈の手術を受け、療養を続けている天皇陛下は、東日本大震災から1年になる11日、東京で開かれる犠牲者の追悼式に皇后さまと共に出席されることになりました。
両陛下の出席時間は、天皇陛下の体の負担を考慮して、当初の予定の半分以下のおよそ20分間に短縮されるということです。
心臓の冠動脈のバイパス手術を受けた天皇陛下は、4日に退院し、お住まいで療養しながら深呼吸や歩行のリハビリに取り組まれています。
宮内庁の金澤皇室医務主管は「少なくとも、今月いっぱいは静養していただきたい」とする一方で、震災の犠牲者の追悼式については、時間の短縮などによって出席も可能だという見通しを示していました。
天皇陛下は、9日午前、宮内庁病院でレントゲンなどの検査を受けた結果、特に問題は見られず、皇后さまと共に11日の追悼式に出席されることになりました。
東京の国立劇場で開かれる式には、政府関係者や遺族らが出席し、地震が起きた午後2時46分に全員で黙とうをささげたあと、天皇陛下がおことばを述べられます。
両陛下の出席時間は、天皇陛下の体の負担を考慮して、当初の予定の半分以下のおよそ20分間に短縮されるということです。
天皇陛下は、7日、胸にたまった水を抜く治療を受けられましたが、食欲や全身の状態は回復傾向にあるということです。
天皇陛下は、皇后さまと共に、去年の3月以降7週連続で東北3県の被災地などを訪問し、ことしに入ってからも被災者の健康支援について医療関係者から説明を聞くなど、被災者や被災地に心を寄せ続けられてきました。
関係者によりますと、天皇陛下は、体調を気にかける皇后さまや宮内庁の幹部に対し、一貫して追悼式への出席の意向を示されたということです。
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