8日、静岡県沼津市の沖で捕獲された深海に生息するサメの一種で、“生きた化石”と呼ばれる「ラブカ」が、9日昼前、死にました。
「ラブカ」は、深海に生息するサメの一種で、エラの数が多いことから原始的な特徴を持つサメとみられ、“生きた化石”と呼ばれています。
8日午後、沼津市の沖の駿河湾で底引き網にかかり、沼津港深海水族館で一般に公開されていました。
水族館によりますと、9日午前10時ごろ、ラブカが水槽の中であおむけになって浮いているのが見つかり、午前11時ごろに死んだということです。
ラブカは環境の変化に弱く、生きた状態で捕獲されるのは珍しいことから、水族館では水温や照明を調節しながら慎重に管理していたということです。
石垣幸二館長は「きのうの状態を見ていたら1週間ほどは大丈夫かと思っていたので、死んでしまってがっくりきました。非常に残念です」と話していました。
水族館では今後、ラブカを解剖して調べたあと、標本にして展示することにしています。
▽ “生きた化石”ラブカを捕獲 (3月8日)
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