1年くらい前だったと思いますが、迷惑メールフォルダに入っていたメールでペニーオークションというものを知りました。詳しい仕組みは知らなかったものの胡散臭いと感じていましたが、その直感は間違っていなかったようです。
■ペニーオークションの説明不足、3社に措置命令 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
■時事ドットコム:ペニーオークション業者に措置命令=入札料支払い損も、説明不十分-消費者庁
■asahi.com(朝日新聞社):ペニーオークション業者に措置命令=入札料支払い損も、説明不十分―消費者庁 - 社会
■消費者庁、ぺニーオークション運営3社に措置命令 - CNET Japan
ネットで検索した情報をまとめますと、ペニーオークションの仕組みは、家電製品などの商品を市価の数十分の一など、極端な安値からせり上げていき、入札する度に50~75円程度の手数料を支払って競りに参加する形になっています。
いろいろと悪い噂があったのですが、たとえばプログラムで入札額をせり上げていき、何度も入札を行わせ手数料をかすめるといった話も聞いたことがあります(真偽確認できず、申し訳ない)。
今年初頭に問題が大きくなったこともあり、多くのサイトが閉鎖されるなどしていたようですが、今回は3社が指導を受ける形となっています。
今回の指導は、景品表示法に基づく「優良誤認」「有利誤認」による措置命令。実質的に宣伝ができなくなりますから、これだけでも運営側にとっては大きなダメージだと言えますが、詐欺罪などの刑法犯罪での立件はできなかったのでしょうか。先の噂が事実で、運営者側がプログラムを動かしていたなら、利用者をだます意図を持っていたと判断される可能性はありますが、現実問題としてはそれを証明するのは難しいのでしょうね。
ただ、ビジネスモデルとしては「あり」なのでしょう。利用者側は市価より安く商品を入手できること、運営者側は落札できなかった利用者からも手数料収入を得ることで、Win-Winの関係が成立する環境を作ることはできます。今回の指導は運営側が過度に自分たちの利益を得ようとしたため、どこかでやり方を間違えたように見えます。その結果、ビジネスモデルそのものが否定的にとらえられる状況に陥っています。
ビジネスモデルの問題ではないのに、運営者が利益に走って道を踏み外し、ビジネスモデル自体の是非が問われる。ついこの間、クーポンサイトがたどったのと同じ道です。
リーマンショック以降、そして先日の震災以降はなおさら、利益「だけ」を追求することに否定的な感覚を持つようになってきました。ビジネスの原点には顧客との信頼関係、人間関係があったはずです。私たちはそれを今一度思い出すべきではないかと感じます。
DMMはよく利用してますが、オークションは遣ったことがなかったです...
投稿情報: 朝之丞 | 2011/04/01 11:29
>朝之丞さん
かなりギャンブル性が高いですし、やらなくてよかったと思いますよ。
投稿情報: たまご915 | 2011/04/01 21:11